「映像作品 挑戦できる場に」 長崎・出島ワーフにスタジオ開業

人物の背景に動く3DCGを合成する技術を紹介する米田代表取締役=長崎市、デジマメディアセンター

 長崎県対馬市でケーブルテレビを運営する情報通信業コミュニティメディアは20日、長崎市出島町の出島ワーフにスタジオ「デジマメディアセンター」を開業した。コンピューターグラフィックスで人や物を立体的に表現する3DCG技術を活用したバーチャルプロダクション(VP)機能を使える。米田利己代表取締役は「全国のクリエーターが集い、地元の人たちも映像作品制作などに挑戦できる場にしたい」と期待する。
 同社は今年4月、出島ワーフ内にIT人材養成学校「デジタルハリウッドSTUDIO出島」を開校した。同センターは全国のプロのクリエーターや、同校の卒業生らが技術活用をする拠点。同社が所有するカメラなど機材や映像作品制作のノウハウを提供する。初心者の動画撮影から企業のCM制作に対応し、映像作品の鑑賞シアターやワークショップの会場としても利用できる。
 開業イベントで米田代表取締役はVPの機能を実演して紹介。県外で活動する映像や音響のクリエーターらが「都内まで戻らなくても撮影から制作までできる」「地場企業のCMを地元制作会社で作る拠点になる」などと語った。
 月額または日額の利用プランがあり、料金は機材や会場使用料を含め3時間で約5万円から。問い合わせはAGORA出島(電0120.784.555)。

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