横浜・大さん橋にロングライフデザイン賞 「長く愛される」と評価

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞が贈られた「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」=横浜市中区

 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)が、「2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」(日本デザイン振興会主催)を受賞した。ウッドデッキが特徴的で横浜港のシンボルとして親しまれてきた建物は、「長く愛される価値あるデザイン」と高く評価された。

 同ターミナルは東アジアを代表するクルーズ客船の発着拠点で、02年に完成。床にはウッドデッキが敷かれ、芝生のある屋上は旅行客に加え、市民や観光客らの憩いの場となっている。

 同賞の審査では、客船と港との融合を心掛けたデザインや波をイメージした外観、環境に優しい庭のような港、バリアフリーを前提とした柱の無い大空間などが「旅行客、市民、パブリックに開放されたファシリティ(建物)」と評価された。

 同賞はグッドデザイン賞の一部門で、人々から長く支持され、今後も支持し続けられる商品や建築物などに贈られてきた。近年は東京タワーや代官山ヒルサイドテラスなどが受賞している。

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