巨人の最年長右腕・大竹が引退発表 「応援は一生忘れません」

引退を発表した大竹寛(東スポWeb)

チーム最年長投手がユニホームを脱ぐ。巨人の大竹寛投手(38)が22日に、今季限りで現役を引退することを球団を通じて発表した。

今季の大竹は開幕一軍入りを果たすも、3試合に登板して防御率4・50と結果を残せずに3月31日に登録を抹消。以降は度重なるケガに苦しみ、ここまで一軍に再昇格することはなかった。

大竹は球団公式インスタグラムを通じて「この度、20年間の現役生活を終えることになりました。カープで12年間、そしてジャイアンツで8年間、たくさんの方に支えられてプレーすることができました。ファンの皆さんの応援があったからこそプレーができました、ピッチングができました。その応援は一生忘れません」とファンに向けて感謝。

さらには「これからは第2の人生になりますが、いろんな勉強して、また学んで、自分らしく、しっかりと歩んでいきたいと思います皆様本当にありがとうございました」と、今後に向けた抱負も語っていた。

この日、ジャイアンツ球場で行われた一軍の全体練習に参加した大竹は、練習前にナインらに向けて挨拶。「ありがとうございました」と深く頭を下げると、温かい拍手が送られていた。ブルペンでも立ち投げで投球練習を実施。投球を見届けた原監督も「できるねえ! 寛ちゃん!」と笑顔で賛辞の言葉を掛けられ、はにかむ様子も見られた。

リーグ連覇に大きく貢献したベテラン右腕。実績はもちろん、チームから愛された選手であることが伝わる1日となった。

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