新潟県阿賀町が製品化したフリーズドライ非常食「新潟ごはん」を花角英世知事が試食

フリーズドライ非常食「新潟ごはん」の試食会の様子

新潟県阿賀町は、コロナウイルス感染症の影響で消費が低迷している米の新たなニーズ掘り起しと消費拡大を図るため、阿賀町産コシヒカリを100%使用したフリーズドライ非常食「新潟ごはん」を製品化。22日、同町の神田一秋町長が新潟県庁を訪れ、花角英世知事に製品を紹介するとともに試食してもらった。

花角知事は、梅しそ味を「ドライのまま」「水で戻したもの」「お湯で戻したもの」「玄米茶で戻したもの」の4パターン試食した。

新潟ごはんは、ごはん内の水分を凍結させて、真空状態で乾燥させる真空凍結乾燥製法(フリーズドライ製法)で商品化している。株式会社サンフレックス永谷園が製造し、販売元は一般社団法人三川農業振興公社。価格は600円。

食べ方は、水を入れて柔らかくして食べることができるほか、そのまま「あられ」のような食感で食べることも可能。このため災害発生直後の(電気、水道、ガスなどの)ライフラインがない段階から食べることができる。

7大アレルゲンの乳、卵、小麦、そば、えびのほか、表示推奨21品目は不使用。保存期間はフリーズドライ商品では最長となる最大8年という。

保管重量90グラム(内容量75グラム)と軽量のため、持ち運びが容易(1箱50食入りで約5キログラム)。このため、非常食としてだけでなく、キャンプや登山時などでの利用も可能だ。また忙しい時の食事など、様々なシーンに合わせた食べ方もできる。

取り扱い場所は、三川農業振興公社、、道の駅「阿賀の里」、上川物産直売所、奥阿賀コンビリー、道の駅「みかわ」、狐の嫁入り屋敷。取り扱い場所は現時点では阿賀町内のみだが、今後、県内で拡大していく予定。

阿賀町産コシヒカリを100%使用したフリーズドライ非常食「新潟ごはん」

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