候補者の81%がTwitter・Facebookで発信。YouTubeとInstagramも利用増!|衆院選2021 候補者のネット選挙ツール利用状況動向

コロナ禍があってからの初めての衆議院解散総選挙(以下、衆院選)で候補者が行うネット選挙は?デジタル化やインターネットの活用が進む中、これまでにないほどネット上での選挙運動が盛んになっています。

候補者はどんなツールを利用し、発信をしているのでしょうか?

選挙ドットコムでは、各政党や候補者事務所に連絡の上、ネット選挙に利用しているツールの利用状況を独自に調査いたしました。

候補者の81%がTwitter・Facebookで発信。YouTubeとInstagramは参院選(2019年)より大幅増に!

2年前に行われた第25回参議院議員選挙から、TwitterやFacebookはすでに約8割の候補者が利用していましたが、今回の衆院選でも81%の候補者が利用するネット選挙における欠かせないツールとして利用されています。

今回の調査で目立ったのは、YouTubeとInstagramの利用率がそれぞれ前回の国政選挙である2019年の参院選よりも大幅に増加しています。(YouTubeは12pt、Instagramは17pt増加)

投稿されるコンテンツも、短い動画や加工された画像などが増加し選挙を盛り上げています。

コロナ前に行われていた選挙戦では、街頭演説や集会が普通に行われていたこともあり、街頭演説に多くの人が集まっている様子や、集会での支援者とのふれあい写真などを投稿する候補者が目立っていましたが、今回の衆院選においてはコンテンツの質において大きな変化がみられるのではないでしょうか?

どの政党がネットに熱心なの?

候補者を政党別に分類して集計をすると、全候補者(1,051名)の場合は立憲民主党や共産党、れいわ新選組などの候補者の90%以上がTwitterのアカウントを開設しており、積極的な活用が目立ちます。

小選挙区の候補者(857名)に絞り込んで集計をすると、公明党の候補者がほぼ100%(Instagramのみ88.9%)の活用をしており、積極的な発信が目立ちます。小選挙区は候補者陣営による発信に力をいれ、比例は党としての発信に力を入れるなどの戦略が垣間見ることができるのではないでしょうか?

ネット選挙解禁(2013年)から8年、政治家(候補者)のネット選挙はどのツールを使うか?というフェーズを超え、多くのツールを利用する中でコンテンツの質が問われる状況になってきています。

この情報は10月21日時点での集計であり、序盤の様相ではありますが、10月31日の投票日へ向け、ネット上でのアピール合戦が期待されるところです。

選挙ドットコムの衆院選2021特設サイトでは、候補者のツイートなどを取得し、それをベースにワードクラウドを使った候補者比較も楽しめるようになっています。(Twitterを使っていない候補者は、候補者アンケートへの回答内容など別の情報からワードクラウドを展開します)

また、各候補者の詳細ページには、ホームページやTwitter、Facebookなどの紹介があり、直接リンクしておりますので、気になった候補者のSNSをチェックするなどにお役立てください!

選挙ドットコム衆院選特設サイトはこちら

© 選挙ドットコム株式会社