【福岡県柳川市】オーストラリアから”特別なまち”柳川に移住。アジアへ開かれた福岡を拠点に海外と交流【先輩移住体験談】

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イギリス・ノッティンガム出身のバリーさんと長崎市出身の恵美子さんはオーストラリアで出会い、結婚。二人ともメルボルン大学やシドニー大学に勤め、バリーさんは都市デザインや建築、恵美子さんは日本語の教育・研究に携わっていた。オーストラリア各地、アイルランド・ダブリンで暮らしたのち、2016年、柳川市へ移住。

Q. 移住のきっかけを教えてください。

恵美子さん:バリーが大学を退職したあと、オーストラリアを離れることは移住の5年くらい前から考えていました。日本かイギリスか迷ったのですが、オーストラリアと行き来しやすいことと、気候の良さが決め手となって日本に住むことを決めました。バリーが都市デザインの仕事をしている都合上、ある程度の都会に住む必要があるため、東京・大阪・名古屋・福岡あたりを検討していたのですが、私の家族が住んでいる長崎市から車で行ける福岡・長崎・佐賀で探すことにしました。

Q. 移住先として柳川を選んだ理由を教えてください。

恵美子さん:柳川に住むことになったのは、今住んでいる家との出会いが大きなきっかけです。シドニーに住んでいる時からネットで家を探して、良さそうな所があれば、長崎に住む姉にも調べてもらっていました。でも、訪日する時に見に行く予定だった家が売れてしまったりして、遠くから探すことの難しさを感じていました。帰国後は大阪や名古屋の大学の宿舎でそれぞれひと月くらい過ごしたのち、柳川へ。柳川への移住を考える人が一定期間暮らすことができる市の施設「もえもん家(ハウス)」※に滞在する間に、福岡で家を探すことにしました。いま住んでいる家はシドニーにいた時からネットで見ていたのですが、実際に見てみると和洋折衷の趣ある造りや庭があることなどが気に入って、購入することにしました。

バリーさん:洋風の部分は約100年前、和風の部分は約30年前に建てられた家です。特に洋風の造りの部分はデザインクオリティも高く、魅力を感じました。著名な建築家が設計に携わっている可能性があり、今調べている最中です。手直ししながら暮らすことで、文化遺産を維持しているというふうに思える家を見つけることも、住む場所を選ぶ条件でした。そして、柳川は歴史が深く、掘割※が残っているなど、ほかのまちとは違った魅力をもつ“特別なまち”であるという点も決め手となりました。

恵美子さん:そのほかに家を選ぶ時には、日々の買い物ができるスーパー、電車の駅、病院などが近い場所も気にしました。車の運転が難しくなった時に、歩いていろいろな場所に行けるというのは大きなポイントです。

バリーさん:もう一つ、日本の中でも福岡がよかったのはアジアに近いから。私はシドニー大学の名誉教授を続けていて、近年は中国や香港などアジアの大学で授業をする機会も多くあります。福岡には国際空港があり、アジア各地への路線も充実しているのでとても便利です。授業だけでなく執筆もしているので、静かでありながら刺激を受ける場所を探していて、そういう点でも柳川は条件に合致しました。

※もえもん家(ハウス)
https://www.city.yanagawa.fukuoka.jp/kurashi/ijuteiju/yanagawakurasi2.html

※掘割…地面を掘ってつくった水路。

柳川市の移住体験施設「もえもん家(ハウス)」

Q. 仕事で不便に感じることはありませんか。

バリーさん:広大な土地をもつオーストラリアの大学では、オンライン講義も一般的。日本に居ても同じように授業ができるのでその点は不便には思いません。ただ、オンラインで学生と会話することはできますが、やっぱり顔を合わせることで出てくるアイデアがあることも感じています。また、若い人と交流することで刺激をもらっていたので、そこは少しさびしい点ですね。

恵美子さん:私はどちらかというと授業よりも研究の方が好きなので、じっくりと取り組める今の環境に満足しています。私たちと同じように、リモートワークができる仕事の人にとっては、すごくいい場所だと思います。

自宅の書斎にて。バリーさんの著書や資料などの本がぎっしり。

自宅の書斎にて。バリーさんの著書や資料などの本がぎっしり。

Q. 暮らしの面で不安はありませんでしたか。

バリーさん:仕事で年に一度は日本に来ていたので、生活や文化に対しての不安はありませんでした。ちょっと心配だったのが、柳川は今まで暮らした中で一番小さい都市。なじめるかどうかが気になりました。

恵美子さん:私は田舎育ちなので、環境に関しての不安はなかったですね。オーストラリアではほとんどマンション住まいだったので、庭に出て自然と触れ合うことができるのがうれしいです。

バリーさん:ここの自然環境が故郷のイギリスに似ているんです。植物や鳥など、まったく同じではなくても似た種のものを見つけることができます。自然観察が好きなので庭に飛んでくる鳥を見るのを楽しんでいます。この間は掘割でカワセミを見かけました。

Q. 暮らしに変化はありましたか。

バリーさん:オーストラリアでは、職場に歩いて行ける市街地に住んでいました。買い物する店やレストラン、書店、映画館などが徒歩10分圏内にあるような場所ばかり。そういった便利さから遠ざかったことが暮らしの大きな変化ですね。その代わり、柳川に住んでから車で遠出することが増えました。家族が住んでいる長崎はもちろん、九州各地に出かけています。九州の田舎のほうを訪れて古い建物を見るのも楽しいですよ。

恵美子さん:福岡市に住むことも考えたのですが、もし都市部に住んでいたら、自分が住んでいるエリアでしか行動しなかったと思います。離れているために、福岡県全体や九州全体を見て、いろいろなことを考えるようになりました。

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