【スピードスケート】高木美帆が北京五輪を見据えさらなる高みへ 3000メートルでは大会新記録

高木美帆(写真:アフロスポーツ/JSF)

スピードスケート女子1500メートル世界記録保持者の高木美帆(27=日体大職)がさらなる高みを見据えている。

来冬の北京五輪シーズン初戦となった全日本距離別選手権(長野・エムウエーブ)の初日(22日)から2種目に出場。500メートルは小平奈緒(相沢病院)に敗れて2位だったものの、3000メートルでは4分5秒00の大会新記録で優勝を果たし、順調なスタートを切った。

ただ、高木美の表情は冷静沈着だ。レース後の会見では「500メートルに関してはちょっとミスしたと感じた部分もあったので、そこは課題のポイントだと思う。気持ちを作っていく点や取り組んでいく上では手応えを感じた。3000メートルに関しては、まずまずだったかなって評価だけど、これからもっとよくできるように強くなっていきたいな」とすぐさま自己分析を行った。

常に世界一を意識しているからこその言葉。特に3000メートルについては「戦略というか、配分と攻める気持ちをどこまで恐れずにいけるかっていうのも大事。何回もできるわけではない部分でもあるかなと思うが、何か〝なんとなく全体的にいい〟っていう感じで満足しないようにしたい」と厳しめの評価を下した。

23日は1000&1500メートルに出場予定。「自分の中でも勝負のレース、勝負の種目になると思うので、北京五輪を考えた時に少しでも自分の中の質を上げられるようにしていきたい」。視線の先には、理想の滑りが見えているようだ。

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