鷹奇跡のCS進出へ「総動員」 マルティネスがリリーフ待機へ

頼もしすぎる存在(東スポWeb)

ソフトバンクは奇跡の逆転CS進出へ投手陣総動員態勢だ。森山投手コーチは22日「(リリーフの連投など)そんなこと言ってるあれじゃないでしょう。全部勝たないといかんのに」。可能性が残る限りは先発陣も含めてあらゆる起用を視野に入れていくことを口にした。

条件は残り3試合を全勝し、3位・楽天が4連敗すること。数字上は絶望的でも23日からは敵地・仙台での直接対決2試合がある。ここで仮に連勝できれば25日のロッテ戦(ZOZOマリン)はエース・千賀が先発予定。楽天の残り2試合は優勝争い中のオリックスとロッテで、他力にはなるが諦めるわけにはいかない。

そんな中で〝フォアザチーム登板〟の可能性に備えて仙台遠征に帯同しているのが、前日21日の日本ハム戦(ペイペイ)で8回を無失点に抑えたばかりのニック・マルティネス投手(31)だ。現在の防御率は1・60。直近2試合を連続で無失点に抑えており頼もしすぎる存在でもある。

日本ハム戦では好投報われず10勝目を挙げられなかった。それでも「いつも通り(捕手の)甲斐が良いリードをしてくれたし、守ってくれた野手が自分の投球を助けてくれた」。こう周囲への感謝を口にしたチーム思いで知られる右腕だ。規定投球回まで残り2回1/3でもあるが、あくまでも個人成績は一切関係なし。「チームのために」を最優先に求められればリリーフ待機も辞さない構えのようだ。

鷹にミラクルは起きるか――。

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