Rソックス・澤村 右ハムストリング違和感もロースター変更なし

日本時間10月23日、ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第6戦がミニッツメイド・パークで行われる。対戦成績はアストロズ3勝、レッドソックス2勝で、アストロズがリーグ優勝に王手をかけており、アストロズが勝利すれば2年ぶりのワールドシリーズ進出が決定する。そんななか、試合前の記者会見のなかでレッドソックスのアレックス・コーラ監督は澤村拓一が右ハムストリングの違和感を抱えながらプレーしていることを明らかにした。登板に支障はなく、ロースターの変更も行われていない。

今季の澤村はレギュラーシーズン55試合に登板して53イニングを投げ、5勝1敗、10ホールド、防御率3.06をマーク。被打率.227、奪三振率10.36と上々の数字をマークしている一方、与四球率5.43、被本塁打率1.53、K/BB1.91、FIP5.00など不安の残る数字も多く、ヤンキースとのワイルドカード・ゲーム、レイズとの地区シリーズではいずれもロースター26人から漏れた。

アストロズとのリーグ優勝決定シリーズではポストシーズンで初のロースター入りを果たし、ここまで3試合に登板。第1戦では1点ビハインドの8回裏に登板し、結果的に勝敗を分けることになる痛恨の1失点を喫したが、第3戦は9点リードの最終回を無失点に抑えて試合を締めくくり、大敗を喫した第5戦は8回表に登板してピンチを招きながらも無失点で切り抜けた。3試合の防御率は4.50となっている。

レッドソックスを担当する各記者のツイートによると、右ハムストリングの違和感を抱える澤村が登板できない状態であれば、レッドソックスはロースターの変更を行うつもりだったが、澤村はプレーを続けることを希望し、コーラ監督も「彼は投げられる状態だ」とロースターの変更を行わないことを決断したという。レッドソックスは「負ければ敗退」という状況に追い込まれているが、澤村に再びポストシーズンのマウンドに上がる機会は巡ってくるだろうか。

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