品数ランチ⑤|金沢市いなほ「芝寿しのさと」の秋のおひつ御膳

秋のおひつ御膳 1,650円(写真とは異なる場合があります)

品数8品以上を縛りにした、石川県の品数豊富なランチを紹介するシリーズ企画。

今回は、かまど炊きごはんと秋の味覚が楽しめる『芝寿しのさと』の秋のおひつ御膳をご紹介します。

芝寿しのさと

ごはんを食べずにはいられない!

清々しい秋晴れの昼下がり、海側環状沿いにある『芝寿しのさと』を訪れました。

『芝寿しのさと』は、石川県民のソウルフード「芝寿し」がプロデュースする食事処のことで、この立派な建物に見覚えのある人も多いはず。「あずまだち」と呼ばれる大きな切妻屋根が特徴的な建物は、築150年以上にもおよぶ古民家を移築再生したものだそうです。

稲作の風景をイメージしたという回遊式庭園の景観も素晴らしく、お店ではその様子を眺めながら食事をすることができます。

ゆったりと買いものや食事ができる広々とした空間。

テイクアウトメニューが充実しているのもポイント。炊き立てのごはんで握るおにぎりやバラエティ豊かなお弁当、金沢に伝わる祭りずしをベースにした押し寿司「笹寿し」の販売をしています。

また、日本全国の美味しいものを取り揃える「食」のセレクトショップとしても人気を集めています。

筆者のおすすめはタンドリーチキン弁当。スパイスの風味豊かな本格的な味が楽しめる。
地元の酢造メーカーと共同開発した「すめしのす」をはじめ、おうちごはんがランクアップするアイテムがずらり。

そんな『芝寿しのさと』を訪れたらマストで食べたいのが、おひつに入った炊き立ての竈(かまど)ごはんと季節で変わる小鉢がセットになった「おひつ御膳」。

それでは、さっそく注文してみましょう!

秋のおひつ御膳

秋のおひつ御膳 1,650円(写真とは異なる場合があります)

ごはんとの相性を第一に考えたおかずは、日本の伝統的な食文化を感じるものばかり。風味豊かな味噌汁に、自家製の漬物や納豆など、馴染みのある味わいにどこかホッとした気持ちになります。

料理長の長谷川さんによると「季節感も大切にしています」とのこと。きのこや鯖など秋の味覚が随所に盛り込まれている点も印象的でした。

そして品数ですが、今回は11品!

取材当日のメニューを詳しくご説明すると…。

1.かまど炊きおひつごはん
2.チキン南蛮
3.こだわり卵の醤油漬け
4.自家製つけもの
5.鯖のいしる焼きと鮭ハラスの塩焼き
6.じゃこと高菜の油炒め
7.きのこの焼き浸し
8.手作り温豆腐
9.いくらとろろ
10.あおさとなめこの味噌汁
11.自家製納豆

といった内容でした。

「へっつい」と呼ばれる竈と羽釜でじっくり炊いたごはんが今回の主役。何杯でもおかわりできるのはうれしすぎる。

主役となるごはんは、石川県産のコシヒカリを自家製米したもの。精米したての新鮮なお米の香りにつられて、もりもりと食欲が湧いてきました。

実際にいただいてみると、ふっくらと炊き上がったごはんの美味しいこと。お米が立ってるとはまさにこのことで、噛んだ瞬間にお米の甘みと旨味が口の中に広がって「日本人に生まれて良かった〜」と、しみじみ感じさせてくれます。

ちなみになぜ、かまどで炊いたごはんが美味しいのかというと、かまどにすっぽりハマった羽釜がムラなく加熱されて、お米全体にまんべんなく熱を伝えるからなんだとか。さらにおひつに入れることによって、ごはんの水分量がベストな状態に保たれるというわけです。

北海道産の大豆を使った自家製の納豆。豆の風味をダイレクトに感じることができる。
しば漬けがアクセントになった自家製のタルタルソースのチキン南蛮。

そんな『芝寿しのさと』のおひつ御膳ですが、かなりの人気メニューとなっているので予約をしてから訪れるのをおすすめします。

これからは新米の季節なので、なおさらごはんが進みそうですね!

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芝寿しのさと
石川県金沢市いなほ2-5
TEL.076-240-4822
営業時間/9:00~17:00(土日祝は8:30〜、ランチタイムは11:00〜L.O.13:30)
定休日/無休(飲食コーナーは火曜、水曜休)
席数/カウンター13席、テーブル14席
駐車場/28台(大型2台)
※こちらの情報は取材時点のものです。

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

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