リンガーハット黒字転換 長崎にコロナ対応モデル店舗 8月中間決算

 長崎県発祥の外食大手リンガーハットは22日、福岡市で2021年8月中間連結決算の説明会を開いた。純損益は3億1800万円(前年同期は69億8400万円の赤字)の黒字に転換し、売上高は前年同期比0.5%増の162億2700万円だった。
 コロナ対策の営業時間短縮要請や外出自粛が長期化し、純損益の黒字幅は計画より縮小した。営業損益は9億5900万円の赤字(同35億9400万円の赤字)、経常損益は時短協力金の計上などで6億6600万円の黒字(同37億4100万円の赤字)となった。テークアウトや外販事業の売り上げは伸びており、引き続き拡大を図る。
 22年2月期の業績予想は売上高346億円、純利益6億4千万円と従来予想から下方修正した。
 また、現地建て替えで今月27日にオープンするリンガーハット長崎大橋店(長崎市)について、座席間隔を広く取り、テークアウト専用窓口を設けるといった、コロナ禍に対応したモデル店舗にすることを明らかにした。接触機会低減のニーズに対応し、店内でもスマートフォンのアプリで注文できる実験も行う。


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