〈上越市議補選〉新人3氏が名乗り 24日告示

 上越市長選(24日告示、31日投開票)と同一日程で行われる同市議補選(欠員1)は、新人3氏で1枠を争う公算が大きい。名乗りを上げているのは五十音順に、日本共産党公認で飲食店経営の岩澤健氏(50)、無所属で元中学校教諭の木南和也氏(42)、日本第一党公認で会社役員の菅原深雪氏(59)。来る選挙戦に向け、着々と準備を進めている。

 岩澤氏は市内で複数の飲食店を経営する他、建設会社や設備会社に勤務した経験を持つ。新型コロナウイルス感染症から「暮らしと生業を守る」、病院再編問題に異を唱えつつ「病院と医療を守る」と訴える。

 8月下旬の出馬会見では、飲食店などから寄せられた生の声を踏まえ「支援や給付金が行き渡っていない」と指摘。従業員への補償を含めた支援の必要性を強調した。

 木南氏は約17年にわたる教職の経験や地域課題を踏まえ、キャリア教育の重要性を主張。「一人でも多くの子どもたちが、地元で夢をかなえられるような環境づくりを」と意気込む。

 今月中旬の総決起集会では、自身の三つの基本姿勢のうち〝虫の目〟を強調。「焦点は、私たち市民の生活にある。市役所に、新市長に、この地域の問題をしっかり伝える」と力を込めた。

 菅原氏は「上越市民を第一に」がモットー。大きく3点の安全保障を訴え、「食の安全」「自然災害」「経済弱者」に関する政策公約を掲げる。

 上越市を「次世代につなげる」という思いを強く持つ。取材に対し、「これまで市民がつくってきた上越市を50年先、100年先へと残していくためにも、子どもたちが住み続けたいと思うまちづくりを」と気持ちを込めて語った。

【市議補選立候補者】左から届け出順。菅原深雪氏、木南和也氏、岩澤健氏

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