女優の吉岡里帆(28)が23日、都内で行われた「関西演劇祭2021」の実行委員長発表会に出席した。
関西演劇祭は、クリエイターや俳優など、新たな才能を関西から発信することを目指して2019年から行われているイベント。10組の劇団が舞台を披露し、演出家や映画監督らが審査員としてティーチインなどを行う。
同イベントの今年の実行委員長に就任した吉岡は「肩書きだけ聞くと荷が重いが、イベントは大人の文化祭のようで楽しい演劇祭になりそう。新しい魅力を発信していったり、まずは演劇を心から楽しみたい」と意気込んだ。
学生時代に演劇を観たことがきっかけで役者を志したという吉岡は「初めて観た演劇が素晴らしくて人生の転機となった。その場でしか観られない、ナマモノの貴重さが演劇の魅力だと思う。まだ知らない人に知ってもらいたいという思いがあるので、実行委員長としていろんな人に伝えていきたい」と話した。
また、コロナ禍での演劇に対する思いを聞かれ「実は私は、コロナ禍になってからは運良く緊急事態宣言を免れたりして、舞台の数が増えた。しかし、自分の周りでは、ゲネプロまで行ったのに公演できなかった舞台もあった。そういった現状を目の当たりにして演劇が好きで自分が選んだ道を進んでいるんだという強い意志を持つことが大事なんだと思うようになった。弱気になるとどんどんネガティブになってしまうような気がする」と語った。