衆議院の解散にともない、10月31日に衆議院議員総選挙(以下、衆院選)が実施されます。
この選挙での投票は、前回の衆院選で当選した衆議院議員を評価することにもつながります。
選挙ドットコムでは、読者のみなさまが投票先を決める参考資料を提供するため、各政党が2017年の衆院選で掲げていた公約・マニフェストを資料等をもとにまとめました。
今回ご紹介する政党は共産党です。
前回の衆院選で、共産党はどのような公約・マニフェストを掲げていたのでしょうか?
「力あわせ、未来ひらく。」
マニフェスト集によると、2017年の衆院選で共産党は「力をあわせ、未来ひらく。」というキャッチフレーズを掲げていたようです。
そんなキャッチフレーズの共産党は、どのような政策に重点を置いていたのでしょうか?
共産党の衆院選2017重点政策ベスト3
早稲田大学マニフェスト研究所の『2017衆院選政党公約 政策比較』によると、
- 森友・加計問題の究明
- 安保法制、特定秘密保護法、共謀罪の廃止
- 北朝鮮対応(対話による平和的解決を主導)
が共産党の重点政策でした。
引用:http://www.maniken.jp/pdf/2017sosenkyo-seisaku-hikaku.pdf
2017年の公約・マニフェストをチェック!
2017年の衆院選で共産党が掲げた重点政策に対して、マニフェスト集にはどのようなことが書かれてあったのでしょうか。
ひとつずつチェックしてみましょう。
森友・加計問題の究明
「国政の私物化を許さない」
マニフェスト集でも、森友・加計問題の究明に関する記載がありました。
「日本の行政を法治国家としてまともな姿にするためにも疑惑の徹底究明は不可欠」という思いがあったようです。
また、マニフェスト集の中では特に、
- 国会の強力な国政調査権を使った真相究明
- 公正・公平な行政の確立
- 公務員にふさわしい人事制度の確立
を掲げていました。
安保法制、特定秘密保護法、共謀罪の廃止
「戦争法の廃止、立憲主義を取り戻す」
安保法制、特定秘密保護法、共謀罪の廃止についても、マニフェスト集に記載がありました。
「日本の政治に立憲主義・民主主義・平和主義を取り戻したい」という思いがあったようです。
また、マニフェスト集の中では特に、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の撤回を掲げていました。
北朝鮮対応(対話による平和的解決を主導)
「北朝鮮問題解決の唯一の道は、経済制裁強化と一体に『対話による平和的解決』に知恵と力を尽くすこと」
北朝鮮対応についても、マニフェスト集に記載がありました。
マニフェスト集の中で共産党は、「『対話による平和的解決』は国連安保理決議にも明確にうたわれている。世界の多くの首相も『対話による平和的解決』を主張している」と言及。
また、マニフェスト集の中では特に、
- 米朝両国による軍事的緊張をエスカレートさせる行為の自制
- 危機打開のために直接対話に踏み出すことの要求
- 日本政府が「対話による平和的解決」をはかるイニシアチブを発揮することの要求
を掲げていました。
共産党の衆院選2017の公約・マニフェストまとめ
今回は、衆院選2017における共産党のキャッチフレーズや重点政策、マニフェストの内容についてご紹介しました。
【キャッチフレーズ】
力をあわせ、未来ひらく。
【重点政策】
森友・加計問題の究明
安保法制、特定秘密保護法、共謀罪の廃止
北朝鮮対応(対話による平和的解決を主導)
また、重点政策の内容に関してはマニフェストにも記載がありました。
このような公約・マニフェストを掲げた共産党は、前回の衆院選で12議席を獲得。
衆院選2021で共産党はどこまで議席を伸ばせるのでしょうか。注目していきたいですね。
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(執筆協力:濵崎侃)