巨人・原監督「永遠に名を残す素晴らしい名選手」 引退・亀井善行の忘れられない雄姿とは

亀井(手前)を抱擁する巨人・原監督(東スポWeb)

〝愛弟子〟への思いは尽きない。巨人の原辰徳監督(63)が23日の本拠地最終戦・ヤクルト戦(東京ドーム)後、ファンに向けて挨拶。その中で、今季限りで現役を引退する亀井善行外野手(39)への思いも語った。

これまで何度もチームの危機を救い、そしてリーグ優勝に大きく貢献してきたベテラン・亀井。指揮官にとってはまさに〝愛弟子〟のような存在と言える。そんな教え子を「みんなに愛された亀井選手。私にとって困った時の『カメちゃん頼み』と。素晴らしい選手でした。今まで私はいろんな選手と戦ってきましたけど、1番サインを出したり、打席において、ランナーに出ても同じです、すべて要求にこたえてくれました」と、強い信頼感を明かした。

さらには、忘れられないエピソードも。「私の1番の思い出は、(2008年の)CSで中日ドラゴンズとやった時、ノーアウト一塁二塁、二塁ランナー亀井。なかなか中日の投手陣を打てずに点を取ることが大変だったんです。その時に私はダブルスチールというサインを出しました。見事にそのサインに応えてですね、『アウトかセーフかどっちでも!』ていうぐらいのタイミングでセーフになってくれた。その亀井を僕は忘れません」と、その雄姿を力説した。

そんな思い出からも、数々の名選手を見届けてきた名将をもってしても「ジャイアンツの亀井という選手は永遠に名を残す素晴らしい名選手です」と最高の評価。亀井にとってもこれ以上ない褒め言葉を送られ、万感の思いと言った表情を浮かべていた。

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