【世界体操】萱和磨があん馬で銀メダル! 有観客に「昨日の夜からワクワク止まらず」

萱和磨(東スポWeb)

体操の世界選手権(23日、北九州市立総合体育館)の男子種目別「あん馬」で、東京五輪銅メダルの萱和磨(24=セントラルスポーツ)が14・900点で銀メダルを獲得した。

試合後、萱は笑顔を交えながら東京五輪で「銅」を獲得した後と全く同じフレーズを口にした。

「やっぱり金がいいです」

メダルの色はワンランク上がったが、萱は現状に満足していない。「次は金メダルを狙いたい」と言った後は「僕は個人総合で戦いたいと思っている。あん馬以外の種目もどんどん強化していきたい」と、オールラウンダーとしてのプライドものぞかせた。

だが、結果以上にうれしかったこともある。今大会は久々の有観客開催。東京五輪では味わえなかった万雷の拍手を全身で感じていた。「昨日の夜からワクワクが止まらなかった」と話す萱は、こんな思いを口にした。

「(会場が)沸いている!って感情が久々でした。全日本選手権やNHK杯は観客がいましたが、どこか皆さん自粛して拍手すらないような有観客だったので、今日はワーって自然と(歓声が)出ているのを感じてすごく楽しかったです」

24日の種目別・平行棒の決勝に出場。ファンの応援をパワーに変え、いい形で締めくくりたい。

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