【スピードスケート】小平奈緒1000mでも再び世界へ 高木美帆からは刺激「そこを指標に」

1000mで2位となった小平奈緒(写真:アフロスポーツ/JSF)

スピードスケート平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)が順調に歩みを進めている。

全日本距離別選手権2日目(23日、長野・エムウェーブ)の女子1000メートルに出場すると、高木美帆(日体大職)には敗れたが、1分15秒65秒で2位に食い込んだ。スタートでミスをしながらも立て直した滑りについて「自分自身がスタートをしっかり切れていれば、ああいうことは起こらなかったかなと思う」と反省した一方で「思い描いていたレース展開ではなかったが、その中で自分の体が反応して、自分で判断していけた。トップスピードをもう一段階上げられるように、また実戦を重ねながら身に付けていきたい」と一定の手応えを口にした。

小平の本職は500メートルだが、平昌五輪で銀メダルを獲得した1000メートルでも世界の頂点を視野に入れている。「冷静に自分を見つめ直してみると、今のレベルだとまだちょっとっていうのはあるが、しっかりと段階を踏んで実力を上げていけば、届かない目標ではないので、そこらへんを信じてやっていきたい」とした上で「高木(美帆)選手が目標にいてくれるのはありがたくて、そこを指標にというか、ひたむきに目標にしていけたらいいと思っている」と決意を述べた。

昨シーズン悩まされていた股関節痛も完治。「去年は自分の体じゃないような感じでレースをしていた。気分的にも苦しいというか、滑っていても面白いと思えないという状況だったが、今は本当に体がフリーなので、これから体験していく一瞬一瞬が本当に楽しみ」。充実の表情を浮かべた小平への期待は高まるばかりだ。

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