【スピードスケート】男子1000mは小島良太が初V 小平奈緒も絶賛の滑り「本当にお手本」

ホームで結果を出した小島良太(写真:アフロスポーツ/JSF)

大先輩も絶賛だ。スピードスケート全日本距離別選手権2日目(23日、長野・エムウェーブ)の男子1000メートルに出場した小島良太(23=エムウェーブ)が1分9秒10で初優勝。自身の庭で頂点をつかみ取った。

大会会場のエムウェーブに所属する小島は、幼少期からエムウェーブで己を磨いてきた。23日の500メートルは6位に終わったものの、この日の1000メートルでは最後まで安定した滑りを見せ「地元のみなさんの前でいいパフォーマンスを披露できてうれしい」と笑みを浮かべた。

今大会の勝利で一躍北京五輪の代表候補に浮上。当の本人は「一歩一歩積み上げながら五輪への挑戦を楽しみたい」と謙遜気味に語ったが、信州大1年時から練習をともにする平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(相沢病院)は「最初は下手だなって思っていたのに、いつの間にか本当にお手本になるようなスケーティングをするようになってきた。メンタル面でも昨日はちょっと緊張していたような感じで固かったんですけど、それを1日で修正してくるっていう、その辺の思考がかなり育っているなって感じている」と高評価を下した。

今後はW杯で世界の強者たちと相まみえる。小平が「これから世界の舞台でどんな刺激を受けるかっていうところが今後彼が試される部分だと思うので、見ていてすごく楽しい」と期待を寄せる新星の今後から目が離せない。

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