在日ユーチューバー候補の選挙ポスターやぶられ被害届提出「大きな憤り」 東京13区

破られたはしもとまごみ氏のポスター(東スポWeb)

衆議院選東京13区に無所属で出馬しているユーチューバーのはしもとまごみ(橋本孫美)氏(44)のポスターが23日、何者かに破かれた。はしもと氏は千住警察に被害届を提出した。

被害に遭ったポスターは足立区立第一中学校前の選挙ポスター掲示板に貼られており、見回りをしていた足立区の選挙管理委員会が被害に気づき、この日午前10時ごろ、はしもと氏と千住警察に連絡。ポスターには引きちぎられたり、切り裂かれたような跡があった。なお、ほかの候補のポスターには被害はなかった。

はしもと氏は日本人の父、朝鮮出身の母との間に生まれ、朝鮮学校で学んだ経験もあり、「在日の社会から南北を動かし、朝鮮半島統一を実現させたい」と出馬を決意。選挙ポスターには「38度線をぶっ壊せ」と書かれ、候補名「はしもとまごみ」とともに、朝鮮学校時代に名乗りユーチューバー名としても使っている「キム・ホンチ」を併記していた。

はしもと氏の出馬は韓国で注目され、22日にはソウル新聞に「日本政治を揺るがす候補名『キム・ホンチ』」という記事が掲載された。

今回の件について、はしもと氏は「卑劣なことに大きな憤りを感じています。もし私の掲げる政策、意見に反対や異議があるなら、こんなことはしないで直接話に来ていただきたい。ちゃんとお話を聞かせていただきますから。誤解を解くためにこれから街頭演説の箇所と回数を増やそうと考えております。誰かの選挙妨害だったとしても怯まず、これからも選挙戦を戦い抜きますので、よろしくお願いします」とコメントしている。

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