<レスリング>【2021年世界選手権・レビュー(6)】男子フリースタイル79kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

 

(2021年10月2~10日、ノルウェー・オスロ)


【男子フリースタイル79kg級・優勝】
ジョーダン・バローズ(Burroughs, Jordan Ernest=米国)

▲提供=UWW / Tony-Rotundo

▲提供=UWW / Kadir Caliskan

 1988年7月8日生まれ、33歳。5歳からレスリングを始める。ネブラスカ大時代の2009年と2011年にNCAA(全米学生選手権)に2度優勝。卒業後の2011年に世界選手権74kg級に初出場で初優勝。翌2012年ロンドン・オリンピックでも勝ち抜いた。2013年世界選手権でも優勝。2014年世界選手権は負傷もあって3位に後退したが、2015年に地元米国での世界選手権でも復活優勝。

 2016年リオデジャネイロ・オリンピック9位を経て、2017年世界選手権で世界一に返り咲き。しかし、2018・19年は3位に終わり、東京オリンピックは、79kg級で2年連続世界王者となって階級を下げたカイル・デイクに敗れて出場できなかった。今回、階級を上げて世界選手権代表となり、通算6度目の世界一に輝いた。

 通算6度の世界一は、米国男子ではジョン・スミス(フリースタイル62kg級=1988・92年オリンピックと世界選手権4度)と並ぶ。

 ■ジョーダン・バローズの話「私はここに戻るのを長い間待っていました。2017年の世界選手権で優勝してから4年になります。この1年は(オリンピックの米国代表を逃して)本当に大変な年になりました。(米国男子タイとなる6度目の世界一について)私にとって大きな瞬間になることは分かっていた。歴史に名を刻むための6分間でした。

 私は年をとっていて、それを感じますが、世界一はいい気分です。私は終わっていません。まだ、できることがたくさんあるように感じます。しばらく79kg級で闘い、2024年のパリ・オリンピックに向けて74kg級に戻ります」

《1回戦~決勝の成績》=resultトーナメント表
決 勝 ○[5-1]Nokhodilarimi, Mohammad Ashghar(イラン)
準決勝 ○[10-1]吉田隆起(日本)
3回戦 ○[9-4]Valiev, Radik (RWF)
2回戦 ○[不戦勝]Sakaev, Bolat(カザフスタン)
1回戦 ○[Tフォール、1:16=10-0]Barmish, Samuel Jacob(カナダ)


【表彰式】

▲提供=UWW / Kadir Caliskan

[2]Nokhodilarimi, Mohammad Ashghar(イラン)
[3]Kentchadze, Nika(ジョージア)
[3]Valiev, Radik(RWF)


【決勝・動画】
Burroughs, Jordan Ernest(米国)○[5-1]●Nokhodilarimi, Mohammad Ashghar(イラン)

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