農家で廃棄されるナスを無料で 配布活動を続ける中学生の思い

ナスを配布する栗原さん(右)

 食品ロスを削減しようと、栃木市皆川中2年栗原杏奈(くりはらあんな)さん(14)は、農家から譲り受けた規格外のナスを一般に無料配布する活動に励んでいる。今月中旬は小山市内の飲食店で配布した。

 栗原さんは小学生の時からボランティア活動を続ける。現在は東京都の中高生ボランティア団体にも所属し福祉活動などに励む。ナスの配布は栃木市内で2年前から行っており、同市の知り合いの農家で廃棄される規格外品を自ら収穫。高齢者世帯などへ配っている。

 小山市での活動は、より多くの人に配布するため実施。家族で行きつけの飲食店の駐車場を借り、通り掛かった人などに配布した。

 栗原さんは「規格外でも捨てずに食品ロスを減らしたい。活動の輪を広げ、県内外のいろんな場所で活動したい」と話している。

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