災害対策の在り方提起 神奈川大、30日からオンライン講演

神奈川大学

 東日本大震災の教訓などを学ぶオンラインの連続講演会(全5回)が30日にスタートする。神奈川大の公開講座の一環で、地震や防災の専門家が最新の知見を報告し、今後の災害対策の在り方を提起する。

 30日は日本学術会議の会長を務めた大西隆・東大名誉教授が「東日本大震災の教訓と新たな防災対策」と題して講演する。

 相模トラフで繰り返し発生してきた巨大地震についてもテーマとする。11月6日に関東大震災の復興などを取り上げるのは、名古屋大の武村雅之特任教授。13日には、地道な地質調査を重ねる産業技術総合研究所の宍倉正展グループ長が「関東地域における巨大地震・津波の履歴」について、これまでに得られた成果を発表する。

 神奈川大からは、東日本大震災の被災地調査などに取り組んできた佐藤孝治名誉教授が20日に、地盤と揺れの関係を研究する傍ら、地域の防災活動も実践している荏本孝久教授が27日に講演する。

 無料。各日とも午後2時~4時で、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用する。期間限定で事後配信も予定している。申し込みは、神奈川大KUポートスクエアのウェブサイトで。問い合わせは、同スクエア電話045(682)5553。

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