イニエスタの兄貴ぶりとカウンター戦術導入、神戸DFが明かす

2018年からヴィセル神戸でプレーしている元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ。チームやJリーグに与えた影響は計り知れない。

そうしたなか、神戸DF大崎玲央は『Stats Perform』でこんな話をしていたそう。

大崎玲央(ヴィッセル神戸DF)

「彼はキャリアを終わらせるために日本に来たわけではなかった。彼は勝つためにきた。

それをトレーニングとロッカールーム内で見ることができる。

彼が加入したことで、他のワールドクラスの選手たちが加入することへの道が開けたと思うし、多くの人がJリーグや神戸を見るようになった。

その点でチームにポジティブな影響を与えてくれた。

一緒にプレーするという点では初日からポジティブな影響があった。

彼の姿を後ろから見るのは夢のよう。僕らのほとんどがテレビで彼を見ているだけだったからね。

プレー面では彼は全員に多くを要求する。隣の選手だけでなく、後ろの選手やGK、FWにも。

チームが悪い時期には選手たちと話をして、チームがばらばらにならないようにやる気を注入しようとしてくれる」

「タイトルを獲得したことで、全てがいい方向に変わったんだ。

クラブ史上初のタイトルを獲得してから全員が自信をつけたし、期待も高まった。2つのタイトル獲得で大きく変わった。

アンドレスやワールドクラスの選手たちを迎え入れることはチームに常にポジティブな反応を与える。

でも、それと同時にファンたちは『こんな選手たちがいるんだから、勝たなくてはいけない』と思っている。でも、サッカーはそんなに簡単じゃない。

もちろん、僕らにはクオリティの高い選手たちがいるし、11人でプレーするものだけど、これはチームスポーツだ。時間がかかる。

ファンは待ってくれないし、すぐに結果を求める。

僕らは当初苦しんだし、ポゼッションや全てに注力していた。でも、今は5割がカウンター、5割がポゼッション、それで結果を出し始めている。

僕らは過去のプロジェクトにこだわりすぎていることもあると思う。

当然ながら、後ろから(つないで)プレーしたいし、プレッシングをして、試合を支配したい。でも、それにフォーカスしすぎることもある。

ポゼッションが6~7割になることもあったけれど、結果や勝利を得られなかった。後ろからプレーしていくことは、今でも取り組んでいるところだ。

いまは時にはただ前に出ていくという違うスタイルも加えた。

今は結果により注力している。いいプレーをする時もあれば、そうでない時もある。でも、結果にこだわることで今の順位を維持できている」

イニエスタはプレー面だけでなく、チームの結束させるうえでも大きな役割を果たしているそう。

【動画】天才イニエスタ、Jリーグでやった魔法プレーまとめ

また、ポゼッションスタイルに固執しなくなったことで、結果が伴うようになってきたという実感もあるようだ。ここ5試合で4勝をあげている神戸はJ1で3位につけている。

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