メッツがブライアント獲得に再挑戦か 強打のユーティリティ

メッツは今年7月末のトレード・デッドラインで「クリス・ブライアントが最もフィットするチーム」の1つに挙げられていたが、最終的には正遊撃手フランシスコ・リンドーアの親友であるハビアー・バイエズを獲得した。オフにFAとなるバイエズとの再契約を予想する声がある一方、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはメッツがジャイアンツからFAとなるブライアントの獲得に再挑戦する可能性があると考えているようだ。メッツはどのような形で内野手補強を実現させるのだろうか。

メッツの内野陣は一塁ピート・アロンゾと遊撃リンドーアがレギュラー確定という状況。二塁にはジェフ・マクニール、三塁にはJ・D・デービスがおり、薬物規定違反で出場停止処分を受けていたロビンソン・カノーも戻ってくるが、バイエズとの再契約、ブライアントの獲得など、内野手補強に動く可能性が取り沙汰されている。

「SNY」のアンディ・マルティノはオフシーズンの早い段階でメッツがバイエズと再契約を結ぶ可能性を指摘しており、その場合は二塁にバイエズが入り、カノーは指名打者(ユニバーサルDHが導入された場合)、マクニールは三塁や外野に回ることになるだろう。

ブライアントは本職の三塁のほか、一塁、左翼、中堅、右翼と守れるポジションが多いため、三塁に固定するような起用法にはならないことが予想される。マクニールとデービスも内外野の様々なポジションを守ることができる選手であり、ここにブライアントが加入すれば、メッツは今まで以上にフレキシブルにラインナップを組むことが可能になる。

しかし、ブライアントのような「強打のユーティリティ・プレーヤー」は非常に貴重な存在であり、クオリファイング・オファー対象外であることを考えると、多くのチームによる争奪戦が繰り広げられる可能性は高い。メッツはまだ編成部門のトップ(編成本部長またはGM)と監督が決まっておらず、早めに来季の体制を整えて補強方針を定めたいところだろう。なお、サンディ・アルダーソン球団社長は新たに編成部門のトップに就任する人物の意向に従って監督探しを行う方針を示している。

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