後楽園の「秋」めでながら一服 遠州流茶道の全国大会記念茶会

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後楽園の鶴鳴館で濃茶を楽しむ小堀宗実家元(左から2人目)ら

 江戸初期の備中国奉行で茶人の小堀遠州(1579~1647年)を流祖とする遠州流茶道の第54回全国大会の記念茶会が24日、岡山市内で開かれた。主会場の同市北区の後楽園には全国から訪れた愛好家約250人が、秋深まる名園の景色をめでながら至福の一服を満喫した。

 鶴鳴館など園内2カ所に濃茶と薄茶席を設け、和服姿の岡山支部員がお点前を披露。濃茶は回し飲みせず一人一服ずつ供するなど、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して来場者をもてなした。

 小堀宗実家元も姿を見せ、席主から茶道具の説明を聞きながら接待を受けた。次回開催地の金沢市から訪れた竹内宗幸・金沢兼六支部長は「遠州公と岡山の縁を感じながらいただいた。とろりとした濃茶はいい香りで身が引き締まる思い」と感慨深そうに話した。

 全国大会は流派の発展や親睦を目的に毎年開かれており、県内では初めて。当初は昨秋に予定していたが、新型コロナの影響で1年延期した。23~25日の日程で、流派の会議や県内名所の視察もある。