【スピードスケート】高木美帆 3冠達成でも反省の弁「もっと上を目指していかないと」

高木美帆(写真:アフロスポーツ JSF)

スピードスケート全日本距離別選手権最終日(24日、長野・エムウェーブ)、女子1500メートルが行われ、平昌五輪同種目銀メダルの高木美帆(27=日体大職)が大会記録となる1分54秒59で6連覇を達成した。2位は1分55秒90で小平奈緒(相沢病院)、3位は1分56秒25で高木菜那(日本電産サンキョー)だった。

あくまで目指すは北京五輪の頂点。1000、1500、3000メートルで3冠を成し遂げても、高木美の表情は険しかった。

「スピード感に欠けるレースだったなって感じた。動き自体は悪くはなかったが、今の自分の状態だったら、もっと上を目指していかないといけない」。思わず反省の弁があふれ出た。

攻めの姿勢が足りなかった。大会記録を更新したが、300、700メートルのラップはともに全体4位。「タイムではなくて、全力を出すところにフォーカスし切れなかった部分もあったかもしれない。タイムを出しに行くのであれば(前半から)行きつつ(体力の)持つギリギリのラインで行かないと世界のトップを取りに行くのは厳しい。私がしたいレースはそういうレース」と悔しさをにじませた。

厳しい言葉が並んだものの、世界の頂点を見据えているからこその自己分析。「平昌五輪のシーズンは、ずっと気持ちがマックスだった。今シーズンは気持ちや体、全部を含めて北京五輪で最大になればいいと思っている。レースの反省はあると思うが、これからどんどん上がっていくものだと思う」。大一番に向け、視界は良好だ。

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