【FMW―E】停電トラブルで爆破装置が機能不全! 大仁田「順風満帆にいかない。でもこれが人生」

アブドーラ・小林(手前左)に再戦要求される大仁田(東スポWeb)

〝邪道〟大仁田厚(63)率いるFMW―E第4戦「スカイハイ」(24日、神奈川・鶴見青果市場)は、まさかのトラブルに見舞われた。

大仁田はメインのタッグ戦で高木三四郎と組み、ミスター・ポーゴ、アブドーラ・小林組と対戦。試合形式は「ノーロープ有刺鉄線4面電流爆破+邪道ロケット+コーナー地雷爆破デスマッチ」。これに電流爆破バット、電流爆破イスが加えられたが、目玉は何といっても邪道ロケットだ。首都圏での有観客興行では初登場となり、危険度をマックスまで上昇させた。

小林と対峙した大仁田はいきなり有刺鉄線に投げ込まれて爆破の餌食となるも、お返しとばかりに赤い毒霧を噴射。ポーゴには爆破バットを振りかざし大暴れだ。そして壮絶な爆破戦の中、まさかのハプニングが。5度目の爆破直後、会場の電気がすべてシャットダウン。爆破装置が機能不全となった。それでも小林にピンフォール勝ちし、これで興行が終了となるかに思われた。

だが、不完全燃焼のまま終わるわけがなかった。電気が復旧するや、再試合がスタート。今度は小林ともつれる中、ついに邪道ロケットが発動。地雷と連動した大爆発をまともに浴びた大仁田瀕死の状態となったが、何とか小林より早く起き上がり、勝利を手にした。

試合後のリング上にはセミに出場した星野勘九郎、神谷英慶、兵頭彰ら大日本プロレス勢がなだれ込み、小林からは「1日2回負けちゃったじゃねえか。とことんやってやる」とFMW―Eとの全面戦争を通達された。

これに対して邪道は「やってやろうじゃねえか。次は地雷(の火薬量)を3倍じゃ」と受けて立つ構えを見せ、抗争の幕開けに腕をぶした。

アクシデントに見舞われながらも、何とか興行を成功させ「順風満帆にいかない。でもこれが人生。俺が表現したいのは君たちと人生を生きていくことじゃ!」と充実感を漂わせていた。

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