オリ杉本は87番目、楽天島内は6位… ドラフト下位指名からブレークしたパ選手たち

楽天・瀧中瞭太、オリックス・杉本裕太郎、西武・呉念庭(左から)【写真:荒川祐史】

オリックス・杉本は2015年10位入団、全体では88人中87番目の指名だった

今月11日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」では支配下で計77選手が12球団から指名を受けた。4球団が競合して西武が交渉権を得た西日本工大・隅田知一郎投手ら目玉選手に注目が集まったが、プロ野球は入団してからが勝負だ。ここではドラフト5位以下で入団し、特に今季活躍するパ・リーグの現役選手を紹介する。(記録はすべて10月23日終了時点)

今年30歳を迎えたオリックス・杉本裕太郎外野手は入団6年目の今季大ブレーク。10月19日時点でリーグトップの32本塁打を放ち打率も.302をマークしている。徳島商、青学大、JR西日本を経て2015年ドラフト10位で入団。支配下で指名された88人中87番目での指名だった。2016年6位入団の山崎颯一郎投手はトミー・ジョン手術を経て今季初めて1軍を経験し、2勝を挙げている。

西武・呉念庭内野手は第一工大から2015年ドラフト7位で入団。昨年の51試合出場がこれまでのキャリアハイだったが、今季は開幕直後にチャンスをつかみ初めてオールスターに出場。規定打席にも到達した。岸潤一郎外野手は四国IL・徳島から2019年8位で入団。今季途中から主に中堅で出場している。

楽天・瀧中瞭太投手はHonda鈴鹿から2019年ドラフト6位で入団。昨季は8先発で2勝、今季は20先発で10勝5敗、防御率3.21をマーク。2016年10位で甲賀健康医療専門学校から入団した西口直人投手は今季3年ぶりに1軍のマウンドを経験し、32試合5勝2敗、2ホールドと活躍している。リーグ打点トップの島内宏明外野手は2011年6位入団だ。

日本ハム・高濱祐仁、ロッテ・二木康太、ソフトバンク・嘉弥真新也(左から)【写真:石川加奈子、荒川祐史】

加藤匠馬は新天地・ロッテで活躍、日本ハム・高濱は育成契約も経験

今季途中に交換トレードでロッテに加入した加藤匠馬捕手は青学大から2014年ドラフト5位で中日入団。新天地では「加藤バズーカ」とも呼ばれる強肩を武器に活躍している。ロッテでは今季開幕投手の二木康太投手が2013年6位、首位打者2度の角中勝也外野手は2006年大学・社会人ドラフト7巡目指名だ。

日本ハムでは2014年ドラフト7位入団の高濱祐仁内野手がブレークした。一時は育成契約も経験したが、今季は103試合に出場、打率.263、8本塁打をマークしている。エースの上沢直之投手は2011年6位、4年連続40試合以上登板の玉井大翔投手は2016年8位入団だ。

ソフトバンクでは今季限りで引退する長谷川勇也外野手が2006年大学生・社会人ドラフト5巡目で入団。ここまで通算1108安打を積み上げた。チーム最多の58試合に登板している嘉弥真新也投手は2011年5位入団だ。(Full-Count編集部)

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