今季限りでの引退を表明した巨人の大竹寛投手(38)が、今季最終戦となった24日のヤクルト戦(神宮)の8回に現役最後のマウンドに立った。
この日、7か月ぶりに登録された大竹は試合前の円陣の声出しを務めチームを鼓舞。さらに2点ビハインドの8回に登場すると、場内が大きく沸いた。
現役最後の相手はサンタナだった。思い切り右腕を振った背番号17は代名詞の139キロ、シュートでバットをへし折り、遊ゴロに抑えた。原監督自らマウンドに行き右腕をねぎらうと両ベンチから拍手が送られた。
笑顔でベンチへ戻った大竹。その人柄から「ブルペンのオアシス」と呼ばれたチーム最年長投手は、明るい表情のまま20年間の現役生活を終えた。