上越市長選告示 新人2氏一騎打ち 1週間の選挙戦突入

 任期満了に伴う上越市長選挙は24日、告示され、7日間の選挙戦に入った。届け出順に元市議の中川幹太氏(46)、前副市長の野澤朗氏(64)=共に無所属=が立候補し、新人2氏の一騎打ちとなった。両候補は第一声を上げた後、街宣車で市内を駆け回って支持を訴えた。同日に告示された同市議会議員補欠選挙、19日に公示された衆院選と合わせ、31日に投開票が行われる。

出陣式の最後、ガンバローコールで士気を高める上越市長選立候補者陣営。市議補選と合わせ、1週間の選挙戦がスタートした(24日午前9時20分ごろ、上越市内)

 現職の村山秀幸氏(73)は11月8日の任期満了をもって退任。12年ぶりに誕生する新市長には、人口減少・少子高齢化に加え新型コロナウイルス感染症対応が喫緊の課題となる社会状況の中で、向こう4年間の市政のかじ取りが託される。

 中川氏は4年前の市長選で村山氏に惜敗した直後から再挑戦の意欲を示し、昨年7月に正式に立候補を表明。特定の政党や業界からの支援は受けず、あいさつ回りを軸に活動し、草の根的に支援の輪を広げてきた。

 第一声では「皆さまのおかげでようやく、この場に立てている。前回よりも、相当な勢いを感じている。このまま上がっていけば必ず、勝利をつかみ取れる」と意気込んだ。

 野澤氏は初挑戦となる市長選に向け、5月に副市長を辞職。課題とする知名度不足の解消も図るため、自民党や企業・団体、8割近い上越市議が名を連ねる支援議員団などと組織戦を展開してきた。

 第一声では、集まった支持者らに感謝を表した上で「上越市の未来がかかった、本当に大切な決戦の時。絶対に負けられない。皆さまの力で私をトップリーダーに押し上げてください」と強調した。

 30日まで選挙戦が繰り広げられ、市内では衆院選、市議補選の候補者と合わせて多くの街宣車が行き交う。期日前投票は市長選・市議補選ともに市内17カ所で25日から30日までで、衆院選の投票もできる。

 23日現在の有権者数(選挙人名簿登録者数)は、15万9209人(男性7万7709人、女性8万1500人)。

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