引退登板の巨人・大竹は胴上げ記憶なし?「ああそうだ。今、思い出した」

胴上げされた大竹(東スポWeb)

巨人の大竹寛投手(38)が24日のヤクルト戦(神宮)で現役最後のマウンドに立った。

巨人の最年長投手は2点ビハインドの8回に登場。サンタナを伝家の宝刀・シュートで遊ゴロに打ち取った。

マウンドに駆け寄り20年間の現役生活をねぎらった原監督は、「寛ちゃんらしい、見事な全てシュート、伝家の宝刀だった。全力で投げた姿というのは寛ちゃんらしい。あのプレースタイルというのは私の記憶の中に非常にありますね」とうなずいた。

試合後、背番号17は左翼スタンド前でナインから胴上げされた。だが当の本人は、「胴上げ? ああそうだ。今、思い出した」とケロリ。ナインから「オアシス」と呼ばれる天然ぶり(?)を発揮した。

それでも何とか思い出した様子で「あれも一生の思い出ですね。あんなに気持ちいいものだとは思わなくて」と夢見心地だった。

今季はケガに泣き、ほとんどをリハビリに費やした。7か月ぶりの一軍の舞台に立った右腕は「チャンスを作ってくれたチームメートに本当に感謝したいですね。監督コーチにも。投げるチャンスもらって、本当に幸せ者だなと思います」とラスト投球をかみ締めていた。

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