「ガリバー」上陸地は横須賀の観音崎? 三浦按針テーマにはがき絵コンクール、大賞を表彰

大賞を受賞した五反田さんと作品(最上段の左側)。その右側は森さんの作品=観音崎公園パークセンター

 スウィフトの小説「ガリバー旅行記」をテーマにしたはがき絵とぬり絵のコンクール表彰式が24日、神奈川県横須賀市鴨居の観音崎公園パークセンターで開かれた。最高賞の大賞には五反田侑乃さん(栃木県佐野市)と森さくらさん(横須賀市)の作品が選ばれた。

 観音崎はガリバー旅行記の舞台の一つになっているという説があり、主人公は徳川家康の外交顧問を務めた英国人ウィリアム・アダムズ(日本名・三浦按針)をモデルにしたとされる。コンクールはガリバーを通じて観音崎をPRしようと、市民団体「ガリバープロジェクト」が毎年開いている。

 節目の10回目となった今回は県内を中心に、北は秋田から南は長崎まで179点の応募があった。子どもの部で大賞を射止めた五反田さんは、按針が乗船したリーフデ号のエラスムス立像を所蔵する寺院近くの小学1年生。ガリバーと子どもたちが遊んでいる構図のはがき絵で、「かわいく、しっかり描けている」と審査員から高く評価された。

 一般の部大賞の森さんは県立津久井浜高1年。ガリバーが海中でくつろいでいる様子を描いた、オリジナリティーあふれる作品だ。

 表彰式には入賞者やその家族など約50人が出席。終了後はガリバー組曲(テレマン作曲)ほかのバイオリン演奏会も行われた。

 五反田さんらの入賞作品30点は11月10日まで、同センターで展示される。

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