カージナルスの新監督は35歳のマーモル 明日正式発表の見込み

マイク・シルト監督を「考え方の違い」により解任したカージナルスの新監督がオリバー・マーモルに決まったようだ。「ジ・アスレチック」でカージナルスを担当するケイティ・ウーなど複数の記者が伝えた。マーモルはカージナルスの球団組織内で高い評価を受けており、シルトの解任直後から新監督の最有力候補の1人に挙げられていた。35歳は現役監督では最年少となる。なお、カージナルスは日本時間10月26日午前0時から記者会見を予定しており、マーモルの監督就任が正式発表される見込みとなっている。

1986年7月2日生まれのマーモルは現在35歳。現役時代は内野手で、2007年のドラフト6巡目指名でカージナルスに入団し、マイナーで4年間プレーしたものの、2010年にA+級でプレーしたのを最後に指導者に転身した。2011年からマイナーのコーチや監督を歴任し、2017年には一塁ベースコーチとしてメジャー昇格。2019年から今季まではベンチコーチとしてシルトを支えてきた。

来季のカージナルスは名捕手ヤディアー・モリーナが現役ラストイヤーを迎え、大ベテランのアダム・ウェインライトも女房役のモリーナとともに引退することが有力視されているが、モリーナは現在39歳、ウェインライトは現在40歳。21世紀のカージナルスを支えてきた両ベテランは、現役ラストイヤーを35歳の現役最年少監督のもとでプレーすることになった。

なお、マーモルは「メジャーの監督としての初めての試合」を迎える時点では、直近20年間で2番目に若い監督になるようだ。「101 ESPN」のラジオ番組のホストを務めるブランドン・カイリーによると、2003年からインディアンスを率いたエリック・ウェッジと2009年からダイヤモンドバックスを率いたAJ・ヒンチ(現タイガース監督)も監督としての初戦の時点では35歳だったが、ウェッジのほうがマーモルよりわずかに若かったという。

© MLB Advanced Media, LP.