「殺害目的で入ったわけではない」殺意を否認 那覇ゲーム喫茶強盗殺人 初公判

 那覇市具志のゲーム喫茶店で2020年5月、従業員の男女2人が刃物で切り付けられ死傷した事件で、強盗殺人未遂と強盗殺人の罪に問われた土木作業員の男(51)=糸満市=の初公判が25日、那覇地裁(大橋弘治裁判長)で開かれた。被告は「最初から殺害目的で強盗に入ったわけではない」と殺意を否認した。

 起訴状によると、被告は2020年5月25日朝、女性従業員=当時(47)=の首にカッターナイフを突き付けて、当時33歳の男性従業員に「財布を出せ」と命じ、カウンターにそれぞれの財布を置かせた。さらに、男性従業員をカウンター内の床に四つんばいにさせ、「あっち向け」などと左側に向かせた後、首の右側を切り付け、けがを負わせた。その後、女性従業員の右腕と首を切り付け、失血死させたとしている。

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