主演・山口紗弥加×監督・大九明子で人気漫画「シジュウカラ」連ドラ化! 18歳差の不倫“純愛”描く

テレビ東京系では2022年1月クールのドラマ24で、主演・山口紗弥加×監督・大九明子による「シジュウカラ」(金曜深夜0:12、開始日未定)を放送することが分かった。

原作は、女性から圧倒的支持を得ている漫画家・坂井恵理氏による同名コミック。主人公の売れない漫画家・綿貫忍は、なかなか日の目を見ず、一方家庭では結婚15年目の夫と中学生の息子がいて幸せな家庭のはずなのに、どこか満足できない日々を送っていた。そんな中、引っ越しを機に長年アシスタントをしていた売れっ子漫画家のもとを離れ、筆を折る決意も固めた。

しかし、10年以上前に描いて人気薄だった自作が、知らないうちに電子書籍で大ヒット。新作を描くことを勧められた忍は、不安を抱きつつも挑戦することに。そこでアシスタントを募集したところ、応募してきたのは橘千秋という22歳の美しい青年だった。次第に千秋に心ひかれていく中で、忍は自分自身のうつろで不確かな人生観と向き合うことに。

そんな、恋と仕事、同時に訪れた「セカンドチャンス」に向き合う主人公・忍を山口が演じる。働く女性として、妻として、母として、さまざまな葛藤のはざまで生きる40代女性をどう演じ切るのか楽しみだ。そして、「私をくいとめて」(20年)、「勝手にふるえてろ」(17年)など、映画監督として多種多様な女性を描いてきた大九監督との豪華タッグに期待が高まる。

原作者の坂井氏は「映画『勝手にふるえてろ』を見て、大九明子監督に撮ってもらえたら…と、軽い気持ちでプロデューサーにつぶやいた私の希望がかなってしまい、本当に驚きました。主演の山口紗弥加さんは、インタビューなどを読むと主人公の忍と重なる部分もあり、確かな演技力で存在感のある忍を演じてくれるのではと期待しております。よくある不倫モノとは一味違う、見応えのあるドラマになる予感しかしません。放映が待ち遠しいです!」と喜びのコメントとともに期待を寄せた。

主演の山口は「不倫×サスペンスと聞き、まずはタイトルの『シジュウカラ』を漢字と平仮名に変換しました。『四十からの不倫は、サスペンス』。いただいたお話をありがたいなと思いながら、一方で、血に塗れたドロドロの愛憎劇を想像し後退りする自分がいたのも事実です(笑)」と、ドラマ化のオファーを受けた時の感想を明かした。

続けて、原作について「予想に反し、妙にリアルな痛みを伴う社会派の作品でした。私には夫も子どももいません。なのに前のめりになってしまうのは、同年代ということと、30代最後に訪れた連続ドラマ初主演の奇跡が主人公に重なるからかもしれません。“18歳差の恋”は私には現実味がありませんが、漫画の世界のおとぎばなしでは終わらせない説得力も感じています」と感想を述べた。

さらに、役どころについて「私が演じる綿貫忍は、その名の通り言葉を飲み込み耐え忍び、年齢的に少しずついろんなことを諦めながらも、毎日を懸命に、穏やかに過ごそうとする女性です。若くはなくとも気力・体力ともに充実した40代で不意に訪れた“人生のセカンドチャンス”に戸惑い、喜び、悩みながら、結局は現実的な選択をしてしまう主人公には共感する部分が多くあります。だからこそ、原作キャラクターを追いすぎず、私自身のリアリティーで演じたい。そう思っています」と意気込みを語り、「『ある属性からの、自立』。私はこの作品をこのように捉えています。もしかしたら、描かれることの大半が拒絶されるかもしれません。それでも挑戦したいと思うのは、この作品が、どこかの誰かの“突破口”になればと願うから。そしてそれは、私自身かもしれないからです。この作品が、1人でも多くの方に届きますように…願いを込めて演じます」と視聴者へメッセージを送った。

大九監督は「ひやっとするサスペンス感があって面白かったです」と原作についてコメント。山口の印象について「初めてお会いした日は雨でしたが、山口さんはいつも太陽があたってるみたいにまぶしそうな目で、ずっとニコニコしていました。40歳から人生を獲得し直す、忍という主人公を一緒に作ってゆくのが楽しみです」と期待を寄せ、「結婚している人の恋愛を初めて描きます。忍とどこまで突っ走れるのか。お見届けいただけたらうれしいです」とアピールしている。

忍と恋に落ちるアシスタント・千秋役も近日解禁予定とのこと。ほか、忍の夫役や新たな不倫相手(?)など、今後の続報に要注目だ。

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