今オフFAのシャーザー ドジャースとの再契約が最有力?

将来のアメリカ野球殿堂入りを有力視されるマックス・シャーザーは、37歳となった今季も衰えを見せず、素晴らしい成績を残した。今季終了後にFAとなるため、すでにドジャースでの最後の1球を投げ終えた可能性もあるが、ドジャースはFAとなったシャーザーとの再契約に動くとみられている。今年7月のトレード時に西海岸の球団への移籍を希望していたことが報じられており、それを踏まえ、シャーザーの去就としてドジャースとの再契約を有力視する声は多い。

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは先日、シャーザーとクレイトン・カーショウという2人の将来の殿堂入り投手について、「ドジャースとの再契約が最有力」と自身の見解を述べた。ヘイマンはドジャースと再契約しなかった場合の移籍先として、シャーザーはエンゼルス、カーショウはレンジャーズと予想しているが、エンゼルスのほかにもジャイアンツ、レッドソックス、ブルージェイズ、フィリーズ、アストロズ、カブス、マリナーズ、メッツ、ヤンキース、カージナルス、ナショナルズなど多くのチームがシャーザー獲得に動く可能性がある。

ミズーリ州セントルイス出身のシャーザーにとって、カージナルスは地元球団であり、現役生活を締めくくる最後の地としてカージナルスを選ぶ可能性はゼロではない。また、ナショナルズが比較的早い段階でチーム再建を終わらせるつもりであるならば、シャーザーを呼び戻すことも有り得ない話ではない。

ドジャースがシャーザーとの再契約を目指すうえで不安要素があるとすれば、ポストシーズンでの起用法か。シャーザーは地区シリーズ第5戦にクローザーとして登板し、中2日でリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発した際には腕の疲労を訴えていた。結局、腕の状態が思うように回復せず、リーグ優勝決定シリーズで再びマウンドに立つことなくチームは敗退。多用されるオープナー戦法も含め、シャーザーがドジャースの投手運用に対して持つ印象が再契約の行方に影響を与えるのは間違いない。

シャーザーは今季ナショナルズとドジャースで合計30試合に先発して179回1/3を投げ、15勝4敗、防御率2.46、236奪三振の好成績をマーク。ポストシーズンでもリリーフ1試合を含む4試合に登板し、防御率2.16と好投した。

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