「世界体操」決勝会場をリポート 75カ国600人が参加する大会の雰囲気は?

北九州市では現在「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」が行われていますが、数々の熱戦が繰り広げられた「第50回世界体操競技選手権」が昨日10月24日で終了しました。

10月23日、「第50回世界体操競技選手権」を観戦するため、北九州ノコト編集部も会場の北九州市立総合体育館へ。東京オリンピックのメダリストを含む世界75カ国600人の選手が参加した今大会の会場がどのような感じだったのか、お伝えします。

高さ約4メートルのフラワーアレンジメントがお出迎え

当日は小倉駅バスセンターから臨時バスに乗り、総合体育館へ。到着後、体育館に向かい、歩いていると、フラワーアレンジメントが出迎えてくれました。

高さ約4メートルという大きなフラワーアレンジメントの前は、総合体育館をバックに記念写真を撮ることができる絶好のフォトスポット。順番を譲り合い、多くの皆さんが記念撮影をしている姿が見られました。

階段をのぼって体育館に近づくと、入り口が見えてきてワクワクしてきますが、入り口の階段下には多くのテントがあったので立ち寄ってみました。

来場記念として人気を集めていたお菓子類

大会のオリジナルグッズやお土産になるようなお菓子類、北九州市のPRブースなどがありましたが、やっぱり人気が高いのはお菓子類。

編集部員がのぞいた時には既に半分が売り切れており、残りのお菓子も飛ぶように売れていました。もちろん、来場の記念にクッキーとタブレットミント缶をお買い上げ。クッキーは18枚入りなので、職場などで分けるのにピッタリです。少しだけ重くなったカバンをしっかり抱え、入場口へ向かいました。

想像以上の近さで世界大会を見ることができる喜び

入場口でも美しい花の装飾が迎えてくれました。ここからいよいよ会場内へ。

今大会は行動制限緩和に向けた政府の実証実験「ワクチン・検査パッケージ」の対象だったため、チケットと一緒にワクチン接種証明書と顔写真付き身分証明書を提示。一人ずつチェックを受けてからの入場となりました。

会場を入ってすぐのところに設置された「2021 世界体操 北九州大会」デザインの竹灯籠を見ながら客席へ。

編集部員が観戦したのは「種目別決勝 第1日」。「男子ゆか」「女子跳馬」「男子あん馬」「女子段違い平行棒」「男子つり輪」の5種目の決勝が行われました。

指定席に着くと、すぐ目の前には跳馬が。ゆかとつり輪も比較的近くにありましたが、あん馬や段違い平行棒は少し遠い場所に。とはいえ、肉眼でしっかり演技が見れるほどの距離なので、この近さで世界大会を見ることができるという贅沢さに、改めて地元・北九州での開催を感謝しました。

客席では写真撮影NGだったため、競技前や競技中の様子を写真でお伝えすることはできませんが、観客の皆さんはしっかりマスクを着用し、大声を出すこともなく、選手たちの一挙一動を見逃さないよう熱心に見守りながら、大きな拍手で応援していました。

表彰式では、北九州市に本社を置く安川電機のロボットがメダルを渡す補佐役として登場。舞台裏から自走して登場し、滑らかな動きのアームでメダルが入った容器を器用にプレゼンターへ渡すロボットを会場中が興味深く見守っていました。

また、競技前には、体操・新体操の元日本代表選手らによる豪華エキシビションや、田中理恵さん・畠山愛理さんと一緒に会場のお客さんも音楽に合わせて体を動かす「みんなの体操2021世界選手権ver」なども行われました。

幻想的にライトアップされた夜の総合体育館

午後4時過ぎから競技が始まり、表彰式が終わって会場を出たのは午後9時前。会場を出ると、外はすっかり真っ暗です。そんな中、会場前のフラワーアレンジメントが幻想的にライトアップされていました。

ライトアップおよびフラワーアレンジメントの全体コンセプトは「未来へつなぐ希望の架け橋」とのこと。“困難の先の希望=「雨上がりの虹」”を共通のモチーフとしていると聞いていましたが、虹のように次々と色が移り変わるライトアップを目の前にすると釘付けに。

多くの人たちに見てもらいたいほどの美しさでしたが、世界体操の期間限定だというのが本当に残念。叶うことなら毎年見てみたい光景です。このライトアップを見た後、編集部員はバス停に向かってしまいましたが、金比羅池側もライトアップされていたようで、金比羅池越しに見る総合体育館も非常に美しかったそうです。

多くの感動の瞬間を北九州市で見ることができた「第50回世界体操競技選手権」。10月27日(水)から西日本総合展示場新館で開催される「第38回 世界新体操選手権大会」にも期待が高まりますね。

※2021年10月25日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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