ソフトバンク柳田最終戦欠場濃厚に工藤監督「すいませんなんて言わなくていい」

工藤公康監督(東スポWeb)

今季限りで辞任するソフトバンク・工藤公康監督(58)が最後の指揮となる25日のロッテ戦(ZOZO)前に取材に応じた。

前日に続いて柳田悠岐外野手(33)が、肉体的疲労などを考慮して欠場濃厚であることを自ら明かした指揮官は、輝かしい7年間を共にした主砲との試合前のやり取りを明かした。

まず「(小久保)ヘッドが聞いてもらって、どうしても体が動かないと。ここまで本当に(順位が)決まるまで春先のアキレス腱痛からなかなか走れず、打ち込むこともできずの状態で開幕して、それでもここまでよくやってくれた。無理をしろとは言えない」と理由を説明。その上で柳田に対して「ヘッドとちゃんと話をして、本人も理解した上で『すいません』って話はしていたんで。そこはもう『すいません』なんて言わなくていいよと。『お前の好きにしていいよ』ってところですね」と、数々の栄光に導いてくれた主砲に感謝の思いを語った。

ラストゲームを前に「勝ったら(優勝争いをしている)ロッテさんには苦しいと思いますけど、それも野球においてはしょうがないこと。やるべきことをやってファンのみなさんにごあいさつしたい」と勝利を誓った指揮官。名将がさまざまな思いを胸に、最後のタクトを振るう。

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