巨人・大竹が笑顔の引退会見「ラーメンは現役時代もけっこう食べていた」と〝自供〟

報道陣に配られたカップラーメンを手に笑顔をみせる大竹寛(東スポWeb)

終始、笑いにあふれ涙は一切なし。みんなから愛された「寛ちゃん」らしい引退会見となった。

25日、プロ20年目の巨人・大竹寛投手(38)が東京ドーム内で引退会見に臨んだ。「まずはホッとしています」とスーツ姿の背番号17は笑った。

「ラーメン好き」で知られる大竹は「102勝101敗」の通算成績にかけて、「101杯」のカップラーメンを報道陣へのお土産として用意。ラーメンの山が横に並ぶ異例の引退会見となった。

今年に入り右ヒザを痛めた大竹は必死のリハビリも最後まで回復せず。「リハビリを頑張った。トレーナーの方たちも懸命にボクの体を見てくれて頑張ったんですけど、10月に入ってもやっぱりよくならない。そこで決断しました」と振り返った。

思い出の試合はプロ初勝利。2003年10月13日のヤクルト戦(広島市民)で6回1失点(自責0)で初白星を挙げ、当時の山本浩二監督と写真を撮った。

今後については「正直、これといって決まっていないんですけど、ただ20年間お世話になりましたので、これからもこの世界でお世話になって何かしら貢献して力になれればと自分なりには思っています」と球界への恩返しを誓った。

成績が低迷した時期、首脳陣からラーメン禁止令が出されたこともあった。引退後の楽しみを聞かれると、「ラーメンですか。実は現役時代もけっこう食べていた」とあっさり〝自供〟し笑いを誘った。

会見後には菅野ら投手陣が花束を贈呈。テレビ局の音声担当に扮していた畠がサプライズで正体を明かすと、会場は爆笑のまま大団円となった。

後輩に慕われた「寛ちゃん」がにぎやかにグラブを置いた。

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