新潟県と大谷大学(京都府)が学生U・Iターン就職促進に関する協定を締結

協定書に署名をする花角英世新潟県知事(写真左)と大谷大学の木越康学長(写真右)

新潟県と大谷大学(京都府京都市)は25日、「学生U・Iターン就職促進に関する協定」を締結した。大学側は学生に対する新潟県関連の情報提供や就職実績の把握などを、新潟県側はインターンシップの受け入れ支援などを行ない、U・Iターン就職を促進することを目的としている。新潟県庁で行われた締結式には、花角英世新潟県知事と大谷大学の木越康学長らが出席した。

花角知事は「現在4つの学部を抱える大学として、多くの卒業生を出されている大谷大学には新潟県出身の学生もいる。県は今まで、結びつきが強い首都圏の大学を中心に協定を結んできた。関西圏で学んでいる新潟の学生、また新潟県外出身の学生にも新潟の企業や土地、地域に関心を持ってもらえるよう、情報の発信と働きかけをしていく。人口減少問題という大きな課題を抱える中、県内企業で働く魅力を伝えて卒業後の若い力を迎えたい。この協定が大学の発展にもつながり、新潟県の活力にもつながっていくよう期待している」と話した。

大谷大学が協定を締結するのは3月の兵庫県以来で、新潟県は11県目となる

木越学長は「私は仏教専門でゼミを持っているが、毎年新潟の子がいる。新潟出身の学生は、大らかな子が多いという印象。本大学は石川、富山、新潟に縁が深く、私自身は石川出身なので新潟には近しい感覚を持っていた。コロナ禍においても対面授業を続けられたので退学率は上がらなかったが、就職が例年に比べ難しい。U・Iターンともに働く場所の情報をいただければ」と話した。

大谷大学は文学部、社会学部、教育学部、国際学部の4学部体制。2021年5月1日現在の学生数は3,178人で、うち新潟県出身者は学部で29人、大学院で2人。同年3月には17人の新潟県出身者が卒業している。多くは仏教を学び寺を継承するなど宗教関係に入るが、近年では市役所やJA、一般企業などに就職するケースも増えているという。

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