元鷹助っ人が韓国でシーズン奪三振記録を37年ぶり更新 MVP候補にまで浮上

元ソフトバンクのアリエル・ミランダ(写真は2020年中信兄弟在籍時)【写真:Getty Images】

これまでの記録は223個、225個まで伸ばし防御率と2部門で首位

元ソフトバンクで、今季は韓国の斗山ベアーズでプレーするアリエル・ミランダ投手が24日、韓国プロ野球KBOリーグのシーズン奪三振記録を37年ぶりに更新した。「聯合ニュース」など韓国メディアが伝えている。

ミランダは24日にソウル・蚕室球場で行われたLGツインズとのダブルヘッダー第1試合に先発した。試合前までの奪三振は221個で、2位に50個近い差をつけランキングを独走。1984年に故・チェドンウォン氏(元ロッテ)が記録した223個のKBO記録まであと2個に迫っていた。

2回1死からこの日2個目の三振を奪ってタイ記録とすると、3回1死無走者からフォークボールで空振り三振を奪い新記録達成。球場の大型ビジョンで新記録達成が伝えられると、ミランダはスタンドの拍手に帽子を取って応えた。

ミランダは「私の野球人生における金メダルだと言いたい。価値のある記録を更新できてとても嬉しい」と感激の瞬間を振り返った。続けて「天が助けてくれた。シーズン中共にやって来た捕手に感謝したい。後ろを守ってくれた野手にも感謝したい」と口にした。

この日は記録達成後に制球を乱し、4回1/3を投げ2失点で降板。白星はならなかった。現在14勝は元ヤクルトのブキャナン(サムスン)の16勝を追うリーグ3位、225奪三振と防御率2.33はともに1位だ。聯合ニュースは「それでもミランダは今季KBO最高の投手だと見込まれる。レギュラーシーズンMVP候補に名が上がる」と指摘している。

キューバ出身のミランダは、2018年途中にマリナーズからソフトバンク入り。先発として同年は8試合で6勝1敗、19年も18試合で7勝5敗の成績を残した。ソフトバンクから放出された昨季は台湾プロ野球(CPBL)の中信兄弟に移籍、25試合すべて先発で10勝8敗、防御率3.80。今季から斗山でプレーしている。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2