猪木氏が元「ワールドプロレスリング」実況の福岡市の高島市長と再会

福岡市の高島宗一郎市長(左)と水炊きを食べながら対談するアントニオ猪木氏-(アントニオ猪木「最後の闘魂」チャンネルより)

闘病中の〝燃える闘魂〟アントニオ猪木氏(78)が25日、自身のユーチューブチャンネル「最後の闘魂」で福岡市の高島宗一郎市長(46)と対面した際の動画を公開した。

高島氏は元九州朝日放送のアナウンサーで、テレビ朝日「ワールドプロレスリング」で実況を担当したこともある。旧知の仲である2人は、高島氏が届けてくれた福岡「とり田」の水炊き鍋を食べながら語り合った。

猪木氏が「こんなこと言うと怒られちゃうけど、揚げ足の取りっこになっちゃって。何でこんな社会になっちゃったんだろうなって。管理社会がますます管理社会になっちゃった」と世の中の空気を憂うと、高島氏も「社会全体がピリピリして嫌ですね」と同意した。

猪木氏は若手時代、木刀で殴られることが日常茶飯事だったことを明かしつつ「365日がワイドショー。そのくらいの非常識というか、その中で俺らは育ったから」と語る。すると高島氏は「私は昔、(漫画)『プロレススーパースター列伝』を読んで育っているんで。あの世界は本当にあったんですね…」と驚きの表情を浮かべた。

また高島氏が「病院で最初にユーチューブを上げられた時は、カウント3入るんじゃなかってみんな心配していたんですよ。それがカウント2・99で退院して、ユーチューブを見てみんな安心しましたよ」と入院生活について触れると、猪木氏は「このまま持っていってくれたらなってぐらい…。アミロイドーシスってちょっと一般化してきたけど、あんまり知らない病名で。心臓の周りに脂がたまってきて、その脂がとけない。心臓は元気でも働きが悪くなって」と振り返った。

この日の猪木氏は食欲も旺盛で、骨を取り除いた鶏肉を食べるや「皆、骨抜きにされちゃうんですね」と〝アントンジョーク〟が飛び出す場面も。高島氏も「驚きました。食べる量に。肉は1・5人前は食べましたよ」と目を丸くした。

最後は猪木氏が赤い闘魂ネクタイをプレゼント。高島氏は「闘魂伝承で頑張ります。勝負の時にこのネクタイで頑張ります」と約束した。

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