荒磯親方が「白鵬の立ち合いはダルビッシュ」と表現した意味は?

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東海ラジオ『荒磯親方 横綱人生道』(月19:00~19:15)は、第72代横綱・元稀勢の里の荒磯親方が、相撲道で培った人生観、さらに幅広く、横綱の人生道を大いに語る番組。10月18日の放送では、新コーナー「来たれ!荒磯部屋 大相撲指南」で「立ち合い」を取り上げた。

荒磯親方は「立ち合いがうまいと思った力士は誰か」と聞かれ、先日引退を発表した白鵬の名前を挙げた。親方は「白鵬は(大相撲界の)ダルビッシュだと思っている」として、その多彩な立ち合いに触れた。「ダルビッシュは変化球を8種類ぐらい持っている。白鵬の立ち合いも同じぐらいある。右で張って左を差す。左で張って右を差す。右で張って右を差す。左前まわしを取る。頭から入る。手を出してくる。かちあげ…いろいろある」

親方は「長く相撲を取っていて、年6場所ずっと研究していると、相手の立ち合いの傾向がわかってくる。そのときの星数とか、インタビューの内容とか聞いていると、次の場所はこういう立ち合いで来るなというのがだいだい予想できた。しかし、白鵬の場合は全く読めなかった。この一番でこう来るかという立ち合いが多くて、ものすごいものがあった」と振り返った。

親方は、相手を研究する中で、取組後のインタビューも積極的に取り入れていたそうだ。取組が終わって花道を引き揚げる力士に、アナウンサーが話しかける。そのときに「力士の本音」が出るという。親方は、テレビ中継を見ながら、力士の言葉を拾って、研究材料にしたとのこと。また、本音が出るがゆえに「自身は、敢えてあまり答えないようにしていた」とも。さらに、新聞に載る力士のコメントもチェックしていたそうだ。

親方は「(力士のコメントひとつをとっても、それだけ重要な情報なので)自分の情報はアウトプットしない。情報はインプットのみ。そのぐらい命がけでやっている」と強調した。

続いて「現役力士の中で、見どころのある立ち合いをする力士」を問われると「若隆景」の名前を挙げ「体は小さいが体感がしっかりしているので、大きな力士と当たっても、体が浮いたりしない。自分の型をしっかり保っている。押っつけもはまっている。まるで昭和の力士を見ているような感じがする」と評価した。九州場所では、是非、若隆景の相撲・立ち合いに注目してほしい。

荒磯親方 横綱人生道

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週月曜 19時00分~19時15分

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