【新日本】ザックがIWGP世界王者・鷹木に忠告「偽物のベルトを振り回してるヤツらに構うな」

卍固めで天山広吉からギブアップを奪ったザック(東スポWeb)

新日本プロレス25日の後楽園ホール大会で、IWGP世界ヘビー級王座(現王者は鷹木信悟)の次期挑戦者ザック・セイバーJr.(34)が混迷する〝ベルト問題〟を一刀両断した。

ザックは11月6日大阪大会で鷹木への挑戦を控えている。この日の大会では前哨戦は実現せず、8人タッグ戦で本隊と激突。卍固めで天山広吉からギブアップを奪い、好調をアピールした。

ベルト取りへ自信満々のザックは「俺には前哨戦なんて必要ないけどな。お前は(G1公式戦で)ギブアップで俺に負けてるし、お前の手の内はもうすべて分かっている。準備することはなにもない」と豪語。さらに「鷹木のコメントを呼んだけど、違うIWGPのベルトがどうのこうの言っていたな」と言及した。

「違うIWGPのベルト」を巡る動きは複雑だ。まず米国では、前IWGP世界王者のウィル・オスプレイが負傷による王座返上に不服を唱え、勝手にベルトを自作して「王者」を名乗っている。さらにG1クライマックス覇者のオカダ・カズチカは、「飯伏幸太との再戦の証し」として、封印されていたIWGPヘビー級王座の4代目ベルトを団体から贈呈された。オカダのIWGPベルトに関してはもちろん王者としての権限はなく、来年東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級王座挑戦権利証の代用品という役割も兼ねている。

一連の騒動について正当なる最高峰王座保持者・鷹木は当然のごとく怒りをあらわにしている。だがこれにザックは「オスプレイは〝バッタもん〟のベルトを振りかざしているし、カズちゃんの狙いは何なんだ。オカダは記憶喪失にでもなったのか? 4代目のIWGPヘビー級のベルトを持ってバカみたいに何をやってんだ? 鷹木、あんなバカたちのことは放っておけよ!」と〝無視〟を勧める。

さらにザックは「もしここに来てボブ・サップが2代目IWGPヘビー級のベルトを持って登場したとしても相手にするな。お前は俺にだけ集中してればいい。あんな偽物のベルトを振り回してるヤツらには構うな。この俺に任せておけ。俺がIWGP世界ヘビー級王座を戴冠し、ベルト問題にもケリをつけてやる」と豪語。まずは大阪決戦に集中するよう鷹木に忠告していた。

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