貧打の引き金? 中日関係者から「野手と複数年契約結ぶな」の声

複数年契約を結ぶか注目の福田(東スポWeb)

中日OBや関係者の間から今オフの契約更改についての注文が出ている。球団史上最悪レベルの貧打でDeNAと同率の最下位に沈んでいるだけに「野手と複数年契約を結ぶのはやめた方がいい」という声が飛び出しているのだ。

こんな意見が出てくるのも中日で複数年契約を結んだ野手は大島を除いて全く活躍できなかったからだ。5年契約最終年の平田(年俸1億8000万円)はこの5年間で100試合以上に出場したのは2018年だけ。今季は故障や病気もあって21試合の出場で打率1割5分5厘、0本塁打、4打点。また18年から4年契約を結んでいた大野奨(年俸1億円)は昨年、一軍出場0で今季もわずか8試合に出場しただけだった。20年から2年契約を結んでいた藤井(年俸4200万円)はこの2年間で試合に出たのは引退試合(13日)での1打席のみで、3年契約最終年の堂上(年俸3000万円)も目立った活躍を見せることはできなかった。

複数年契約を結んだ野手がほとんど結果を残せてない状況にOBの1人は「FA権を取ったからといって複数年契約を認めちゃダメですよ。もっとシビアにいかないと。頑張らせるためにも余裕を持たせちゃダメ」と厳しい意見。チーム事情に詳しい関係者の間からも「打つ方がしっかりしていれば柳は投手4冠を取れていたし、大野雄も10勝できてた。今年は野手の給料を削って投手陣にあげるくらいしないと」と信賞必罰の徹底を求める声があがっている。

中日野手陣では今季、福田が国内FA権を取得したが打率2割4分4厘、8本塁打、28打点と期待外れの成績。これでもし球団が福田と複数年契約を結ぼうものなら「FAを取った野手に甘過ぎる」と批判の声が出るのは必至だ。

=金額は推定=

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