31日投開票の衆院選で、公示翌日の20日から24日の5日間に期日前投票を済ませた栃木県内の有権者が7万3853人に上ることが25日、県選挙管理委員会のまとめで分かった。5日間の集計では前回2017年衆院選の4万8864人から51.14%増え、衆院選で過去最多となった。県選管は、新型コロナウイルス対策で有権者が投票日当日の混雑を避けたことが要因とみている。投票率は4.54%。
小選挙区別にみると、3区が6.11%と最高。次いで2区が4.99%、4区4.85%、1区3.69%、5区3.63%。前回比では1区が最高の58.78%増で、他選挙区も40~50%ほど増えている。
市町別では、茂木町が8.39%で最も高く、市貝町8.06%、那須町7.65%と続いた。最低は小山市の2.56%。全市町で前回よりも増加したが、おおむね郡部で高く、都市部で低い傾向がみられた。
県選管によると、各市町選管では新型コロナ対策として投票所の混雑時間を案内するなどし「分散投票」を呼び掛けているという。また、増加の要因としては期日前投票制度の定着も挙げた。
期日前投票は30日午後8時まで(一部を除く)。市役所や町役場、公民館、商業施設など計142カ所で受け付けている。