中国軍が贈り朝鮮全土に広がった落葉樹

並木道に植えられたメタセコイア

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今日、平壌をはじめとする街で並木道を見るとメタセコイアが植えられている。

メタセコイアはノキ科メタセコイア属の落葉樹で和名はアケボノスギ、イチイヒノキ。

この木は、朝鮮戦争の真っただ中だった1953年4月に中国人民支援軍司令員が朝鮮人民軍最高司令官であった金日成主席に贈ったとされている。

平壌の並木道に植えられたメタセコイア(C)朝鮮新報

中国人民支援軍は1950年10月25日、朝鮮戦争に参戦し、米国と筆頭とする国連軍と戦った。

当時、中国人民支援軍司令員は、戦火の日々に一本の木を見ても、青い森が生い茂る祖国の未来を思い描いた主席のためにすべての支援軍兵士の名でメタセコイアを贈ることを決心したという。

メタセコイアは白亜紀から新生代第3期の間に北半球に広く広がり、氷河期以降は死滅したとされた植物だが、1946年に中国の四川省で発見され、アジア、ヨーロッパ、北アメリカに広がった。

主席は戦火の中でも中国人民支援軍が贈った杉の木を育てた。

戦後は、邸宅の庭園に木を移し育てながら、朝鮮の気候風土に適応させ、その繁殖方法まで研究したという。

その後、平壌植物園(現在の中央植物園)の関係者を呼び、木の枝を切って繁殖させることを指示した。

このようにしてメタセコイアが朝鮮全土に広がり始めた。