企業向けサービス価格、9月は0.9%上昇 緩やかな回復継続

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[東京 26日 ロイター] - 日銀が26日公表した9月の企業向けサービス価格指数は前年比0.9%上昇となり、7カ月連続で上昇した。「運輸・郵便」や「広告」などが押し上げ方向に寄与。プラス幅は前月の1.0%から小幅に縮小したものの、基調としては緩やかな回復の動きが続いている。

「運輸・郵便」のうち、「外航貨物輸送」が前年比34.9%上昇。経済再開に伴う各種物流需要の強さから値上がりしており、上昇幅は2008年8月以来の大きさとなった。足元では中国の検疫強化などによる需給引き締まりなども背景にあるという。外航タンカーは前年の市況下落の反動から前年比でプラス幅を拡大した。「国際航空貨物輸送」は同28.5%上昇だった。

「広告」は売り上げが落ち込んだ前年の反動が出た。テレビ広告、インターネット広告、新聞広告を中心にプラス寄与となった。このほか「諸サービス」、「情報通信」「不動産」、「金融・保険」などもプラスに寄与した。

公表している146品目のうち、前年比で上昇したのは79品目、下落したのは33品目だった。上昇品目数が下落品目数を46品目上回った。

前月比では横ばいだった。

今後は緊急事態宣言の解除を受けた経済活動、サービス需要の回復の動きが注目される。日銀の担当者は「価格上昇の背景が需要の増加によるものなのか、感染症の影響による供給制約によるものなのか、注意してみていく必要がある」と指摘した。

(杉山健太郎 編集:田中志保)