「出島メッセ」初の国際会議 開業前に ICCA年次総会

出島メッセ長崎の開業前に開かれた国際会議協会年次総会のハブ会議=長崎市

 11月1日に開業する長崎市尾上町のMICE施設「出島メッセ長崎」で25日、国際的な会議を運営する関係団体や自治体などでつくる国際会議協会(ICCA)の年次総会の「アジアパシフィック地域ハブ会議」が開幕した。27日までオンラインで各国と結び意見を交わす。出島メッセ長崎で公式会議の開催は初めて。
 ICCAは世界92カ国約千団体が加盟。年次総会はコロンビア・カルタヘナをメイン会場として、長崎のほかフランス・パリなど5カ所のハブ会場をオンラインで結ぶ。新型コロナウイルス禍で、国際会議の開催手法が変化する中、各国の現状や今後の展望などについて議論を深める。
 出島メッセ長崎であったハブ会場の開会式では、田上富久市長が「現代の出島」と題して講演。鎖国時代から長崎は海外との交流で発展してきた歴史を紹介し「出島メッセ長崎は新しい交流時代のシンボル。長崎は出会いのまちであり、現代の出島として化学反応が起き、新しいものが生まれることを期待したい」と語った。
 長崎会場には約100人、年次総会全体では約千人が出席する。長崎からは出島メッセ長崎の取り組み状況などを発信し、全体のプログラムではMICE業界の戦略やトレンド、最新技術などを情報共有する。


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