【埼玉県】ユネスコ無形文化遺産の「秩父夜祭」〜概要・アクセスなど〜【2021年中止】

秩父夜祭(ちちぶよまつり)とは

秩父夜祭とは、埼玉県の秩父市にある秩父神社の例祭。300年以上の歴史をもつ荘厳な祭りで、ユネスコ無形文化遺産や国の重要無形民俗文化財に登録されています。

祭りの見どころは、たくさんの提灯で飾り付けられた山車(※1)の曳き廻し(ひきまわし※2)で、京都の祇園祭、岐阜の高山祭(たかやままつり)とともに、秩父夜祭は日本三大曳山祭(山車を曳く祭り)に数えられています。

秩父夜祭の山車には、屋台(やたい)と呼ばれるものと笠鉾(かさぼこ)と呼ばれるものとがあります。秩父夜祭りでは、4基の屋台と2基の笠鉾、計6基の山車が登場します。屋台と笠鉾はどちらも似た形をしていて、人が10人以上も乗れる頑丈な造り。なかには重さ20トンを超えるものもあるといいます。

屋台・笠鉾の見た目の華やかさと、それらを大勢の人々が曳き廻すダイナミックさが祭りの見どころのひとつです。

秩父夜祭の日程(2021年)

2021年12月2日、3日の秩父夜祭は、新型コロナウイルスの影響に伴い、昨年と同様に笠鉾・屋台の曳き廻しは行わないことが決定しました。

秩父夜祭は、毎年12月1日~6日に行われます。2017年の秩父夜祭の開催日程は以下の通り。祭りが一番盛り上がるのは12月3日の大祭の日です。

日程:12月1日~6日

12月2日:宵宮(よいみや)と呼ばれる祭りの前夜祭が行われます。朝から山車の曳き廻しが行われ、夜には花火が打ち上がります。

12月3日:大祭(たいさい)と呼ばれる祭りのクライマックス。朝から山車の曳き廻しが行われます。午後6時過ぎ、秩父神社から御神幸(ごしんこう)行列と呼ばれる行列がおよそ1km離れた御旅所(おたびじょ)と呼ばれる地点に出発します。

行列には、平安時代の衣装を来た男性たちが参加しています。行列に続いて、6基の山車が御旅所へ向かいます。山車がすベて御旅所に到着するのは午後10時ごろです。

秩父夜祭の会場と駅からの行き方

秩父夜祭の山場となる山車の曳き廻しは秩父神社の周辺で行われます。

東京から秩父神社に行く場合、まず池袋駅を目指し、池袋から会場最寄りの西武秩父駅へ行くコースがよいでしょう。

東京駅から池袋駅までは、東京メトロ丸の内線か山手線で行きます。所要時間は、東京メトロ丸ノ内線なら17分・山手線(内回り)なら24分、料金はともに200円です。

池袋駅からは、西武線に乗り換え西武特急ちちぶ・西武秩父行に乗車、終点の西武秩父駅で下車します。所要時間はおよそ1時間20分、料金は1,500円です。西武秩父駅から秩父神社までは、徒歩15分ほどです。

秩父夜祭の見どころ(ギリ廻し・屋台曳き踊り)

秩父夜祭で要チェックなのが、屋台や笠鉾が進行中に方向転換をするギリ廻し(ぎりまわし)です。小太鼓のリズムにあわせて行われるギリ廻し。巨大な屋台や笠鉾が大きく傾きながら方向転換する様子は圧巻です。

また、華やかな屋台曳き踊り(やたいひきおどり)も見逃せません。屋台曳き踊りは、屋台の上で行われる音楽と踊りの披露。豪華な衣装に身を包んだ踊り手が、三味線(※3)に合わせて舞い、祭りのムードを盛り上げます。この踊りの披露は、秩父神社の神門前など町の要所要所で行われます。

12月の秩父地方の平均気温は3.8℃です。夜間はさらに冷えることが予想されます。セーターや厚手のコート、手袋、マフラーなどしっかりと防寒対策をして祭りを楽しみましょう。

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